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2026/03/17

カナダでステロイド外用薬を買う方法|市販薬・処方薬・日本との違いを徹底解説

カナダでステロイド外用薬を買う方法|市販薬・処方薬・日本との違いを徹底解説

カナダで湿疹やアトピーが悪化した──でも、ステロイド外用薬はどこで買えるの?日本で使っていたリンデロンやアンテベートは手に入るの?

カナダでは市販で買えるステロイド外用薬はヒドロコルチゾン(最弱クラス)のみで、中〜強力なステロイドはすべて医師の処方箋が必要です。

さらに、皮膚科の専門医を受診するにはウォークインクリニックからの紹介が必要で、予約まで数週間〜数カ月待ちというケースも珍しくありません。

この記事では、カナダで実際に薬局で買えるステロイド市販薬の製品名・価格から、処方薬の入手方法、日本の薬との対応表、ステロイドの正しい使い方まで、カナダ在住の日本人が知っておくべき情報を網羅的にまとめました。

カナダでステロイド外用薬が必要になる場面とは?

海外生活では、環境の変化によって肌トラブルが起きやすくなります。

カナダ特有の乾燥した気候や硬水、ストレスなどが重なり、日本では経験しなかった湿疹やかゆみに悩む日本人は少なくありません。

湿疹・アトピー・虫刺され──海外生活で肌トラブルが増える理由

カナダは日本に比べて空気が非常に乾燥しており、特に冬場は室内の暖房でさらに湿度が下がります。

さらに、カナダの水道水は多くの地域で硬水のため、シャワーや洗濯による肌への刺激が日本よりも強くなりがちです。

こうした環境変化により、以下のような症状が出やすくなります。

  • もともとアトピー体質の方が症状悪化
  • 日本では出なかった手湿疹・乾燥性湿疹
  • 夏場のキャンプや公園での虫刺されによるかゆみ・腫れ
  • 硬水による接触性皮膚炎
  • ストレスや食生活の変化によるじんましん

こうした肌トラブルの多くで、炎症を抑えるためにステロイド外用薬が第一選択になります。

日本で使っていたステロイド薬がカナダで手に入らない?

日本では「リンデロンV」「アンテベート」「デルモベート」などの中〜強力ステロイドが皮膚科で広く処方されています。

しかし、カナダでこれらと同じ薬を手に入れるには医師の処方箋(Prescription)が必要であり、しかも皮膚科専門医を直接受診することができない紹介制度のため、薬を手にするまでに時間がかかります。

「日本から持ってきた薬が切れてしまった」「カナダの市販薬で代用できるのかわからない」

そんな不安を感じている方のために、次のセクションからカナダでのステロイド外用薬の全体像を解説していきます。

カナダのステロイド外用薬の分類と購入ルール

カナダでステロイド外用薬を入手する際にまず理解しておきたいのが、「市販(OTC)で買える薬」と「処方箋が必要な薬」の境界線です。

日本とはルールが大きく異なるため、事前に知っておくことが重要です。

市販(OTC)で買えるのはヒドロコルチゾン0.5%〜1%まで

カナダの薬局(Shoppers Drug Mart、London Drugs、Rexallなど)で処方箋なしに購入できるステロイド外用薬は、ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone)の0.5%および1%のみです。

これはステロイドの強さ分類では最弱(Low Potency)にあたります。

市販のヒドロコルチゾンは、以下のような軽度の症状に使われます。

  • 軽い湿疹・かぶれ
  • 虫刺されによるかゆみ・腫れ
  • 接触性皮膚炎(洗剤・アクセサリーなどによるもの)
  • 軽度の脂漏性皮膚炎

ただし、市販のヒドロコルチゾンは連続使用7日間までが原則です。

7日を超えても症状が続く場合は、自己判断で使い続けず医師に相談してください。

中〜強力ステロイドは処方箋(Prescription)が必要

日本で広く使われている以下のようなステロイドは、カナダではすべて処方箋が必要です。

  • ベタメタゾン吉草酸エステル(日本名:リンデロンV)→ カナダ名:Betaderm / Celestoderm-V
  • クロベタゾールプロピオン酸エステル(日本名:デルモベート)→ カナダ名:Dermovate / Clobex
  • モメタゾンフランカルボン酸エステル(日本名:フルメタ)→ カナダ名:Elocom
  • デソニド(日本名:デソニド)→ カナダ名:Desocort

つまり、日本の皮膚科で処方されるステロイドのほとんどは、カナダでは薬局の棚には並んでいないということです。

Behind the Counter(BTC)薬とは?──カウンター裏で薬剤師から購入する薬

カナダには、OTC(完全に自由に買える市販薬)と処方箋薬の間に「Behind the Counter(BTC)」というカテゴリがあります。

これは処方箋は不要ですが、薬局のカウンター裏に置かれており、薬剤師に相談して購入する薬です。

ヒドロコルチゾン1%クリームの一部はBTC扱いの場合もあるため、棚に見当たらない場合は薬剤師に「Do you have hydrocortisone 1% cream?」と聞いてみてください。

【ヒドロコルチゾン配合の保湿系クリーム】

Gold Bond Eczema Relief 1% Hydrocortisone Cream

ステロイド(ヒドロコルチゾン1%)に保湿成分を配合した製品です。乾燥によるかゆみ・アトピー性皮膚炎の軽度フレアに向いています

  • Gold Bondはアロエ・ビーワックス・グリセリンなど5種の保湿成分を配合
  • Eczema Society of Canadaの認定マーク取得製品もあり
  • 保湿成分が入っていてもステロイドなので、7日間ルールは同じ。長期の保湿目的で使い続けないこと
製品名 有効成分 価格帯(CAD) 日本での類似薬
Gold Bond Eczema Relief 1% HC(28g) ヒドロコルチゾン 1% CAD $10〜13(約1,100〜1,430円) ロコイド軟膏に近い(処方薬)
Polysporin Eczema Essentials 1% HC(28g) ヒドロコルチゾン 1% CAD $13〜16(約1,430〜1,760円) ロコイド軟膏に近い(処方薬)

日本のロコイド軟膏(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)は「ミディアム」ランクで処方薬ですが、カナダのOTCヒドロコルチゾンは「ウィーク」に分類されるため厳密には強さが異なります。日本のOTCステロイドに比べると選択肢が限られる点に注意してください。

【非ステロイドのかゆみ止め(補助的に使える製品)】

CeraVe Itch Relief Moisturizing Lotion

ステロイドの7日間使用後や、軽いかゆみ・乾燥に対して使える非ステロイド系のかゆみ止めです。長期の保湿ケアとして日常的に使えます。

  • CeraVeはプラモキシン(局所麻酔成分)+セラミド保湿
  • Aveenoはカラミン+コロイダルオートミールの鎮静系
  • Benadrylクリームはジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン)配合で虫刺されに即効性
  • Benadrylクリームは広範囲に塗らないこと。抗ヒスタミン内服薬と併用すると眠気が強まる場合あり
製品名 有効成分 価格帯(CAD) 日本での類似薬
CeraVe Itch Relief Lotion(237ml) プラモキシン 1% CAD $18〜22(約1,980〜2,420円) −(日本未発売)
Aveeno Anti-Itch Lotion(118ml) カラミン+コロイダルオートミール CAD $10〜14(約1,100〜1,540円) カラミンローション
Benadryl Itch Cream(28g) ジフェンヒドラミン 2% CAD $8〜12(約880〜1,320円) ムヒS

日本では「ムヒ」「ウナコーワ」のような局所かゆみ止めが豊富ですが、カナダではBenadryl Cream系が虫刺されの定番です。ステロイドなしで日常的に使える保湿系なら、CeraVeやAveenoのEczemaラインが人気です。

カナダで処方が必要なステロイド外用薬一覧

市販のヒドロコルチゾンでは効果が不十分な場合、医師の処方を受けて中〜最強クラスのステロイド外用薬を使用することになります。

ここでは、カナダで処方される主なステロイドと、日本の薬との対応関係を解説します。

中力価(ベタメタゾン吉草酸エステル・デソニド など)

日本で最もよく処方される「リンデロンV」に相当するのが、カナダのBetaderm(ベタメタゾン吉草酸エステル 0.1%)です。また、顔や小児に使いやすいマイルドな処方薬としてDesocort(デソニド 0.05%)もあります。

  • Betaderm / Celestoderm-V:ベタメタゾン吉草酸エステル 0.1%(日本のリンデロンV相当。中〜強力ランク)
  • Desocort:デソニド 0.05%(日本のデソニド相当。弱〜中程度ランク。顔にも使える)
  • Elocom:モメタゾンフランカルボン酸エステル 0.1%(日本のフルメタ相当。中〜強力ランク)

強力・最強クラス(クロベタゾール・ハロベタゾル など)

重度の湿疹や乾癬に対して使われる最強クラスのステロイドもカナダでは処方可能です。

  • Dermovate / Clobex:クロベタゾールプロピオン酸エステル 0.05%(日本のデルモベート相当。最強ランク)
  • Ultravate:ハロベタゾルプロピオン酸エステル 0.05%(最強ランク。日本では未発売)
  • Lidex / Topsyn:フルオシノニド 0.05%(日本のトプシム相当。強力ランク)

最強クラスは2週間を超える連続使用は原則禁止です。顔・陰部・腋窩への使用も禁忌とされています。

処方を受けるまでの流れ──ウォークインクリニック vs ファミリードクター

カナダでステロイドの処方を受けるには、以下の流れを経る必要があります。

Step 1:ウォークインクリニックまたはファミリードクターを受診
Step 2:医師が症状を診て処方箋を発行(軽度〜中等度なら一般医で対応)
Step 3:処方箋を薬局(Shoppers Drug Mart等)に持っていき、薬を受け取る
Step 4:重症の場合は皮膚科専門医(Dermatologist)への紹介 → 予約まで数週間〜数カ月待ちになることが多い

ランク分類の違い(日本の5段階 vs カナダの7クラス)

日本ではステロイドを弱い(ウィーク)→やや強い(ミディアム)→強い(ストロング)→とても強い(ベリーストロング)→最も強い(ストロンゲスト)の5段階で分類します。

一方、カナダ(北米)ではClass I(最強)〜Class VII(最弱)の7クラスで分類され、番号が小さいほど強いという逆順の体系です。

日本で使っていた薬のカナダでの対応表

カナダで日本語対応のクリニック紹介【主要都市別3選】

カナダで皮膚の症状を医師に相談する際、英語での説明が不安な方も多いでしょう。ここでは、日本語でのサポートが受けられるクリニックを主要都市別に紹介します。

トロント|Enhanced Care Clinic

トロント 街並み

クリニック情報
クリニック名 エンハンストケアクリニック
Enhanced Care Clinic
住所 3857 Lakeshore Blvd. West, Toronto, ON
診療時間 要予約(電話:416-259-8441)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科・総合診療
ポイント 日本人医師(Dr. Katsuta)が在籍。日本語で直接診察を受けられる
公式サイト https://www.enhancedcare.ca/

在カナダ日本国大使館のリストにも掲載されている、トロントで日本人医師が直接診療するクリニックです。

ステロイドの処方箋も日本語で相談しながら受けられるため、皮膚の症状を細かく伝えたい方に心強い存在です。

トロント|Trans Med 提携クリニック(MCI Clinic)

クリニック情報
サービス名 トランスメッド(日本語医療通訳サービス)
Trans Med
提携クリニック住所 212 Eglinton Ave E, Toronto, ON M4P 0A3
日本語予約 416-820-5448(月〜金 10:00-17:00)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科・総合診療(専門医紹介も可)
ポイント 日本語医療通訳者が診察に同行。キャッシュレス対応可能(海外旅行保険利用時)
公式サイト https://transmedcanada.com/

Trans Medは日本語医療通訳コーディネーターが予約から診察、薬の受け取りまでサポートしてくれるサービスです。皮膚科専門医への紹介が必要になった場合も、通訳同行で安心して受診できます。海外旅行保険に加入している方はキャッシュレスで受診できる場合もあります。

バンクーバー|City Square Medical(Trans Med 提携)

クリニック情報
クリニック名 シティスクエアメディカル
City Square Medical
住所 #307 550 West Broadway, Vancouver, BC V5Z 0E9
日本語予約 604-339-6777(日本語ライン)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科・総合診療
ポイント Broadway-City Hall駅から徒歩1分。日本人医療通訳者が常駐。予約制でキャッシュレス対応可能
公式サイト https://transmedcanada.com/area/vancouver/

バンクーバーのBroadway-City Hall駅から徒歩1分というアクセスの良さが魅力のクリニックです。

Trans Medの日本語医療通訳者が常駐しており、診察から処方箋の受け取りまで一貫して日本語でサポートを受けられます。

皮膚トラブルで初めてカナダの医療機関を受診する方にもおすすめです。

まとめ──カナダでステロイド外用薬を使うための判断ポイント

最後に、カナダでステロイド外用薬を使ううえで押さえておきたいポイントを整理します。

1. カナダで市販(OTC)のステロイドはヒドロコルチゾン0.5%・1%のみ
Cortate、Polysporin、Gold Bond、Life Brandなどの製品がShoppers Drug MartやWalmart Canadaで購入できます。軽度の湿疹・虫刺されに使えますが、7日間を超える連続使用は避けてください。

2. 日本で使っていた中〜強力ステロイドはすべて処方箋が必要
リンデロンV(Betaderm)、デルモベート(Dermovate)などは、ウォークインクリニックで処方してもらう必要があります。

3. 皮膚科専門医の予約には時間がかかる
カナダでは紹介制のため、Dermatologistの予約まで数週間〜数カ月かかることも。軽度なら一般医で処方対応してもらえます。

4. ステロイドの「強さ」と「使う部位」を理解する
顔や陰部には弱いステロイド、手足には中〜強力と使い分けが重要です。自己判断での長期使用はTSW(ステロイド離脱)リスクがあります。

5. 日本の薬を海外で継続したいなら、オンライン診療という選択肢も
御用聞きドクターなら、日本人医師に日本語で相談でき、日本のステロイド処方薬を海外の自宅まで届けてもらえます。カナダの医療制度に不慣れな方や、英語での受診が不安な方にとって、安心できる選択肢のひとつです。