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2026/03/17

カナダで虫刺されに使える薬は?市販薬・対処法・受診目安を日本人向けに解説

カナダで虫刺されに使える薬は?市販薬・対処法・受診目安を日本人向けに解説

カナダの夏は日本と同じように蚊やブヨに刺されることが多く、さらにブラックフライやマダニなど日本ではあまり馴染みのない虫にも注意が必要です。

「虫に刺されたけど、ムヒやウナコーワのような薬がカナダで買えない
「英語のパッケージでどれを選べばいいかわからない」
「腫れがひどいけど、病院に行くべき?」

こんな悩みを抱える日本人は少なくありません。カナダの薬局では虫刺され用の市販薬が豊富に揃っていますが、日本の定番薬とは成分や使い方が異なるため、正しく選ぶことが大切です。

なお、日本で使い慣れた薬を海外でも使いたい場合は、御用聞きドクターのように日本の処方薬を海外へ配送してくれるオンライン診療サービスもあります。

カナダで注意すべき虫刺されの種類

カナダには日本と共通する蚊やハチだけでなく、ブラックフライやマダニなど日本ではあまり見かけない虫も多く生息しています。虫の種類によって症状や対処法が異なるため、まずはカナダで気をつけるべき虫を知っておきましょう。

蚊(Mosquito)

カナダでも夏場(5〜9月)は蚊が多く発生します。特にオンタリオ州やマニトバ州など湖や森が多い地域では、日本以上に大量の蚊に悩まされることがあります。

カナダの蚊は日本の蚊と同様にかゆみや赤みを引き起こしますが、まれにウエストナイルウイルスを媒介することがあります。重症化するケースは少ないものの、高熱・頭痛・筋肉痛が続く場合は医療機関を受診してください。

ブラックフライ(Black Fly)

ブラックフライは日本の「ブヨ」に近い虫で、カナダの夏の大敵です。蚊よりも刺された後の腫れや痛みが強いのが特徴で、刺された部分が大きく腫れ上がり、数日間かゆみが続くことがあります。

特にBC州やオンタリオ州北部のアウトドアエリアに多く、キャンプやハイキングの際は注意が必要です。

マダニ(Tick)

カナダで最も注意が必要なのがマダニです。マダニはライム病(Lyme Disease)を媒介することがあり、カナダ政府も注意喚起を行っています。

ライム病を媒介するのは主にブラックレッグドティック(黒脚マダニ / Deer Tick)で、オンタリオ州、ノバスコシア州、BC州南部などに広く分布しています。マダニは草むらや森林に生息し、通りかかった人や動物に付着して吸血します。

噛まれた場合は24〜36時間以内にマダニを除去すれば感染リスクが低くなるとされています。噛まれた後に円形の赤い発疹(ブルズアイ・ラッシュ)が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。

ハチ・スズメバチ(Wasp / Bee)

カナダにもミツバチやスズメバチ(Wasp / Yellow Jacket)が生息しています。刺されると強い痛みと腫れが出ますが、アレルギー体質の方はアナフィラキシーショックを起こす危険があります。

過去にハチに刺されて強いアレルギー反応が出たことがある方は、エピペン(EpiPen)を携帯しておくことをおすすめします。カナダではEpiPenは処方箋が必要です。

ベッドバグ(Bed Bug)

ベッドバグ(トコジラミ)は屋外ではなく、ホテルやホステル、賃貸住宅などで遭遇する虫です。夜間に吸血し、赤いぶつぶつが並ぶように現れるのが特徴です。

病気を媒介することはありませんが、激しいかゆみが数日〜1週間以上続くことがあります。市販のかゆみ止めで対応しつつ、宿泊先や住居の駆除対策も必要です。

虫の種類 主な症状 感染リスク 多い地域・時期
蚊(Mosquito) かゆみ・赤み ウエストナイルウイルス(まれ) 5〜9月 / 全土
ブラックフライ(Black Fly) 強い腫れ・痛み・出血 基本なし 5〜7月 / 北部・森林地帯
マダニ(Tick) 無痛〜軽い腫れ ライム病 5〜9月 / ON・NS・BC州
ハチ・スズメバチ 強い痛み・腫れ アナフィラキシー(アレルギー体質) 6〜9月 / 全土
ベッドバグ(Bed Bug) 赤いぶつぶつ・激しいかゆみ 基本なし 通年 / 宿泊施設・住居

カナダの薬局で買える虫刺され市販薬

カナダではShoppers Drug Mart、Walmart、Rexall、London Drugsなどの薬局やドラッグストアで虫刺され用の市販薬を購入できます。日本のムヒやウナコーワのような「1本で何でもOK」な製品は少なく、症状に合わせて外用薬と内服薬を使い分けるのがカナダ流です。

【かゆみ止め(外用・塗り薬)】

After Bite Gel
Benadryl Itch Relief Stick
Polysporin Itch Relief Lotion

カナダで虫刺されのかゆみ止めとして最もポピュラーなのが、After BiteとBenadrylの外用スティックです。日本のムヒのような「塗るかゆみ止め」に相当する製品です。

  • After Bite Gel:重曹+ティーツリーオイル配合。刺された直後に塗ると効果的
  • Benadryl Itch Relief Stick:ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン)配合のスティック型。持ち運びに便利
  • Polysporin Itch Relief Lotion:プラモキシン+酢酸亜鉛配合。広範囲のかゆみに対応
  • Benadrylの外用と内服を同時に使うのはNG(成分重複による過量摂取の恐れ)
製品名 有効成分 価格帯(CAD) 日本での類似薬
After Bite Gel(20g) 重曹・ティーツリーオイル CAD $5〜7(約550〜770円) ムヒS(非ステロイド)
Benadryl Itch Relief Stick(14ml) ジフェンヒドラミン2%・酢酸亜鉛0.1% CAD $10〜13(約1,100〜1,430円) ムヒアルファEX
Polysporin Itch Relief(177ml) プラモキシン1%・酢酸亜鉛0.1% CAD $12〜16(約1,320〜1,760円) ウナコーワα

日本のムヒやウナコーワと違い、カナダの塗り薬はステロイドが入っていないものが主流です。腫れが強い場合はステロイド外用薬(次項)を併用しましょう。

【ステロイド外用薬(ヒドロコルチゾン)】

Polysporin Hydrocortisone 1% Anti-Itch Cream
Cortate Hydrocortisone Cream 0.5%
Aveeno Anti-Itch Lotion

かゆみ止めだけでは抑えられない強い腫れ・赤み・かゆみには、ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone)クリームが効果的です。カナダでは0.5%と1%が処方箋なしで購入できます。

  • 0.5%:軽い虫刺されや子ども向け。1日3〜4回塗布
  • 1%:腫れが強い場合や大人向け。最大7日間まで使用可
  • 7日以上の連続使用は皮膚の薄化や色素沈着のリスクがあるため注意
製品名 有効成分 価格帯(CAD) 日本での類似薬
Life Brand Hydrocortisone 0.5% ヒドロコルチゾン0.5% CAD $5〜7(約550〜770円) オイラックスH
Polysporin Hydrocortisone 1%(28g) ヒドロコルチゾン1% CAD $10〜14(約1,100〜1,540円) フルコートf
Aveeno Anti-Itch Lotion(118ml) カラミン3%・プラモキシン1% CAD $10〜13(約1,100〜1,430円) カラミンローション

日本のムヒアルファEXには「PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)」というステロイドが入っていますが、カナダではこの成分は市販されていません。カナダで買えるOTCステロイドはヒドロコルチゾンのみで、日本のステロイドランクでは最も弱い「ウィーク」に分類されます。

【飲み薬(抗ヒスタミン内服薬)】

Benadryl Allergy Caplets
Reactine Cetirizine
Claritin Loratadine

虫刺されによる全身のかゆみやアレルギー反応がある場合は、抗ヒスタミン内服薬を併用すると効果的です。夜間のかゆみで眠れない場合にも有効です。

  • Benadryl(ジフェンヒドラミン25mg):即効性があるが眠気が強い。就寝前向き
  • Reactine(セチリジン10mg):日本のジルテックと同成分。眠気はやや少なめ
  • Claritin(ロラタジン10mg):日本のクラリチンと同成分。眠くなりにくい
  • Benadryl外用薬とBenadryl内服薬の併用は禁止(ジフェンヒドラミンの過量摂取リスク)
製品名 有効成分 価格帯(CAD) 日本での類似薬
Benadryl Caplets(25mg×24錠) ジフェンヒドラミン25mg CAD $8〜12(約880〜1,320円) レスタミン
Reactine(10mg×30錠) セチリジン10mg CAD $18〜25(約1,980〜2,750円) ジルテック
Claritin(10mg×30錠) ロラタジン10mg CAD $18〜25(約1,980〜2,750円) クラリチン

日本のアレグラ(フェキソフェナジン)はカナダでは「Allegra」として同じ成分で販売されています。眠気が気になる方はAllegraやClaritinを選びましょう。

【虫よけスプレー・予防グッズ】

OFF! Deep Woods Insect Repellent
OFF! FamilyCare Insect Repellent

虫刺されの最善の対策は予防です。カナダではDEET(ディート)配合の虫よけスプレーが最も一般的で、カナダ政府も蚊・マダニ対策としてDEETまたはIcaridin(イカリジン)配合製品の使用を推奨しています。

  • OFF! Deep Woods(DEET 25〜30%):キャンプやハイキングなどアウトドア向け。8時間持続
  • OFF! FamilyCare(DEET 7〜15%):日常使いや子ども向け。5時間持続
  • 6か月未満の乳児にはDEET使用禁止。12歳以下は1日1〜3回までの制限あり(カナダ保健省規定)
製品名 有効成分 価格帯(CAD) 日本での類似薬
OFF! Deep Woods(230g×2本) DEET 30% CAD $24(約2,640円) サラテクト リッチリッチ
OFF! FamilyCare(113g) DEET 7% CAD $10〜11(約1,100〜1,210円) スキンベープ

日本の虫よけスプレーはDEET濃度が10〜30%程度ですが、カナダではDEET 30%の製品が一般的に販売されています。マダニ対策にはDEET 20%以上が推奨されるため、カナダのアウトドアではDeep Woodsシリーズがおすすめです。

日本の虫刺され薬との違い|カナダで手に入らない薬は?

日本ではムヒアルファEX、ウナコーワα、液体ムヒS2など、1本でかゆみ止め+ステロイド+消炎成分が入った「オールインワン」タイプが主流ですが、カナダではこのようなオールインワン製品は市販されていません

クリニック名 Enhanced Care Clinic
Enhanced Care Clinic
住所 3857 Lakeshore Blvd. West, Toronto, ON
電話 416-259-8441
対応診療科 内科・一般診療
ポイント Dr. Katsuta(日本人医師)が在籍。日本語での直接診察が可能

在カナダ日本国大使館が案内している日本人医師のクリニックです。虫刺されによる感染症の診察・抗生物質の処方も対応可能です。

トロント|Trans Med 提携クリニック(Dr. James Choi)

クリニック情報
クリニック名 Trans Med 提携クリニック(Dr. James Choi)
Trans Med Partner Clinic
住所 212 Eglinton Ave E, Toronto, ON M4P 0A3
診療時間 月〜金:10:00 AM〜5:00 PM
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
日本語予約 416-820-5448
ポイント 日本語医療通訳アシスタントが常駐。海外旅行保険でキャッシュレス受診可能
公式サイト https://transmedcanada.com/area/toronto/

日本語医療通訳サービス「Trans Med」が提携するクリニックです。通訳スタッフが予約から受診、薬の受け取りまでサポートしてくれるため、英語に不安がある方でも安心して受診できます。

バンクーバー|シティスクエアメディカル(City Square Medical Centre)

クリニック情報
クリニック名 シティスクエアメディカル
City Square Medical Centre
住所 307-550 West Broadway, Vancouver, BC V5Z 0E9
診療時間 月〜金:10:00 AM〜5:00 PM / 土:12:00 PM〜4:00 PM
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
日本語予約 604-339-6777
ポイント 日本語医療通訳アシスタント常駐。Broadway-City Hall駅から徒歩1分。キャッシュレス受診可能
公式サイト https://transmedcanada.com/area/vancouver/

バンクーバーで日本語医療通訳が常駐する数少ないクリニックです。Trans Medの日本語通訳アシスタントが予約から受診まで一貫してサポートしてくれます。プライマリーケア(一般診療)のほか、専門医への紹介も可能です。

まとめ|カナダの虫刺されは正しい薬選びと早めの対処がカギ

カナダでの虫刺されに対処するために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. カナダにはブラックフライやマダニなど日本にない虫がいる:特にマダニによるライム病には要注意
  2. 日本のムヒやウナコーワはカナダでは買えない:After Bite・Benadryl・Hydrocortisoneクリームで代用する
  3. カナダの市販ステロイドは日本より弱い:ヒドロコルチゾン(ウィーク)のみ。強い薬が必要な場合は医師の処方が必要
  4. マダニに噛まれたら24〜36時間以内に除去:円形の発疹が出たらすぐに受診
  5. DEET配合の虫よけスプレーで予防:マダニ対策にはDEET 20%以上を推奨

日本の虫刺され薬をカナダでも使いたい、日本語で医師に相談したいという方は、御用聞きドクターを利用すれば、LINEで日本人医師に相談し、日本の処方薬を海外の自宅まで届けてもらうことができます。