カナダで痔になってしまったとき、「日本のボラギノールはここで買えるの?」「Preparation Hって何?」「お医者さんに英語で痔のことを相談するのが恥ずかしい…」と困っている方は非常に多くいます。痔はデリケートな症状ゆえ、現地での受診を躊躇しがちですが、放置すると症状が悪化するリスクもあります。
カナダでは日本のボラギノール(ヘパリン類似物質・プレドニゾロン配合)と全く同じ製品は販売されていませんが、Preparation H・Anusolなど、痛み・かゆみ・腫れに対応した市販薬が薬局で手軽に入手できます。また、慢性的な症状や悪化した痔には医師への相談が必要です。
この記事では、カナダで買える痔の市販薬の種類・使い方・価格・日本との違い、そして受診すべき目安までを日本人向けにわかりやすく解説します。デリケートな症状を日本語で相談できる御用聞きドクターについても紹介しています。
目次
カナダの痔の市販薬の基本|日本との違い
カナダの薬局(Shoppers Drug Mart・London Drugs・Rexall・Walmart等)でも、痔の市販薬は豊富に揃っています。
ただし、日本と製品名・配合成分が異なるため、事前に知識を持っておくことが大切です。
日本とカナダの痔薬の主な違い
日本の代表的な痔薬「ボラギノール(ヘパリン類似物質・プレドニゾロン配合)」は、カナダでは同一製品は販売されていません。
カナダの主流は「Preparation H」「Anusol」などで、成分・剤形・適応が異なります。
| 項目 | 日本 | カナダ |
|---|---|---|
| 代表的な製品名 | ボラギノールA・M・S | Preparation H / Anusol |
| 主な有効成分 | ヘパリン類似物質・プレドニゾロン・リドカイン | Bio-Dyne(酵母エキス)・フェニレフリン・酸化亜鉛 |
| 主な剤形 | 軟膏・坐剤・注入軟膏 | 軟膏(Ointment)・クリーム(Cream)・坐剤(Suppository)・ウェットシート |
| ステロイド含有OTC | ボラギノールAに含む(プレドニゾロン) | OTCにはステロイドなし(処方薬のみ) |
| 価格帯(市販薬) | 600〜1,500円程度 | CAD $9〜25(約1,000〜2,800円) |
カナダで買える痔の市販薬【Preparation H・Anusol】
カナダの主要薬局で手軽に入手できる痔の市販薬を詳しくご紹介します。Shoppers Drug Mart・London Drugs・Rexall・Walmart Canadaのいずれでも購入可能です。
【痔の市販薬】Preparation H・Anusol 比較



カナダの痔薬市場を代表するPreparation H(プレパレーションH)とAnusol(アニュソール)。どちらもShopper’s Drug MartやLondon Drugs等の薬局で広く販売されています。成分・特徴が異なるので症状に合わせて選びましょう。
- Preparation H(プレパレーションH):カナダ最定番の痔薬ブランド。Bio-Dyne(酵母エキス)が組織修復・収れん作用。軟膏・クリーム・坐剤・ウェットシートの4剤形展開
- Anusol(アニュソール):カナダ製の痔薬ブランド。酸化亜鉛配合で保護・収れん効果。内痔核・外痔核両方に使用可能
- どちらもステロイドは含まれていません(カナダではOTCの痔薬にステロイドは配合禁止)
- 出血を伴う痔・2週間以上改善しない痔には医師への相談が必要です
| 製品名 | 有効成分 | 価格帯(現地通貨) | 日本での類似薬 |
|---|---|---|---|
| Preparation H Ointment(25g) | Bio-Dyne・フェニレフリン | CAD $9〜17(約1,000〜1,900円) | ボラギノールM軟膏 |
| Preparation H Suppositories(24個) | Bio-Dyne・フェニレフリン | CAD $20(約2,200円) | ボラギノールM坐剤 |
| Anusol Multi-Symptom Ointment(30g) | 酸化亜鉛・ビスマス塩 | CAD $10〜12(約1,100〜1,320円) | ボラギノールS軟膏 |
| Anusol Suppositories(24個) | 酸化亜鉛・ビスマス塩 | CAD $20〜22(約2,200〜2,400円) | ボラギノールS坐剤 |
日本のボラギノールAに含まれるプレドニゾロン(ステロイド)は、カナダのOTC痔薬には含まれていません。ステロイド配合の痔薬が必要な場合は処方薬(Rx)として医師から処方してもらう必要があります。
カナダで痔の受診目安|様子見OK / NG チェックリスト
市販薬で様子を見ていいケースと、すぐに医師の診察が必要なケースをチェックリストで確認しましょう。
| 症状 | 様子見OK? | 対応方法 |
|---|---|---|
| 軽度のかゆみ・不快感(出血なし) | OK | Preparation H・Anusolで対処 |
| 排便時の痛み・腫れ(出血なし) | OK(2週間以内) | 市販薬+食物繊維・水分補給 |
| 2週間以上改善しない | NG | Walk-in Clinicまたはオンライン診療 |
| 排便時に鮮血が出る | NG | 医師に相談(大腸疾患の除外必要) |
| 痔核の脱出(触れる腫れ) | NG | 医師診察・場合により外科的処置 |
| 激痛・血栓性外痔核 | NG(緊急) | Walk-in Clinic・ER受診 |
カナダで痔の処方薬を入手する方法
市販薬では対処できない痔(ステロイド処方が必要・出血が続く等)には、医師の診察が必要です。
Walk-in Clinicで受診する
予約不要のWalk-in Clinicで診察を受けることができます。痔は英語で「Hemorrhoids(ヘモロイズ)」と言います。「I have hemorrhoids and I’m experiencing bleeding/pain(痔で出血/痛みがあります)」と伝えれば通じます。受診費用は保険なしでCAD $100〜200程度(約11,000〜22,000円)が目安です。
処方されるカナダの痔の薬
- Proctosedyl(プロクトセジル):ヒドロコルチゾン(ステロイド)+シンコカイン(局所麻酔)配合の坐剤・軟膏。日本のボラギノールAに成分的に近い処方薬
- Anusol-HC:ヒドロコルチゾン配合のAnusolタイプ処方薬。腫れ・炎症に効果的
- Lidocaine配合クリーム:強い痛みに対応する局所麻酔成分配合の処方クリーム
| 項目 | カナダ(保険なし) | 御用聞きドクター(日本処方) |
|---|---|---|
| 診療費 | CAD $100〜200(約11〜22万円) | 7,000円/回(時間外10,500円) |
| 言語 | 英語(デリケートな説明が困難) | 日本語で詳しく説明できる |
| 処方薬 | カナダの処方薬(現地薬局で受け取り) | 日本の処方薬(カナダ自宅へ配送) |
| プライバシー | 対面で症状を説明 | LINEで完結・プライベートに相談 |
痔の予防と生活習慣の改善
カナダで生活する中で痔になりやすい生活習慣を見直すことも重要です。カナダは食物繊維が少ない食事・長時間のデスクワーク・寒冷な気候での血行不良など、痔のリスク因子が揃いやすい環境です。
日常生活でできる痔の予防策
- 食物繊維を増やす:玄米・野菜・フルーツ・豆類を積極的に摂る。カナダの食事は精製炭水化物・肉類が多いため意識的に摂取を
- 水分補給:1日2L以上の水分摂取。便を柔らかく保つことが重要
- 座りっぱなしを避ける:長時間のデスクワーク・長距離ドライブ時は定期的に立ち上がる
- 便意を我慢しない:排便の習慣化・いきみを最小限にする
- 市販の軟便剤(Laxative)活用:便秘が続く場合はRestoralaxやSennaなどの市販軟便剤も選択肢
まとめ|カナダで痔になったときの対処法5つ
- ①軽症なら市販薬Preparation H・Anusolで対処:かゆみ・不快感・軽度の痛みにはカナダの薬局で購入できる市販薬で十分対応できます。Shoppers Drug MartやLondon Drugsで手軽に入手可能。
- ②出血・2週間以上の症状改善なしは要受診:鮮血が出る、または市販薬を2週間使っても改善しない場合は、Walk-in Clinicや日本語オンライン診療で医師に相談しましょう。
- ③日本のボラギノールAと同成分(ステロイド入り)はカナダでは処方薬:プレドニゾロン配合の痔薬は医師の処方箋が必要です。「Proctosedyl」や「Anusol-HC」が該当します。
- ④デリケートな症状も日本語で安心相談:痔の症状を英語で説明するのは誰でも難しいもの。日本語オンライン診療なら遠慮なく詳しく相談できます。
- ⑤日本の痔薬をカナダに届けるなら御用聞きドクター:ボラギノールA・処方坐剤などを日本から処方してもらいカナダ自宅へ直送。現地受診よりコストを抑えられるケースも多いです。
