交通事故で怪我した！交通事故治療とは？整体や整骨院にも保険適用できる？

「交通事故で怪我した時は整骨院に通っていいの？」「交通事故後は治療にかかるお金がもらえる？」など、交通事故治療に関するお困り事はありませんか？

交通事故は、通勤中・買い物中など外出時には常にその危険性と隣り合わせです。

本記事では、整体や整骨院での交通事故治療は、保険適用されるかを解説します。

また、整体・整骨院を選ぶ時の注意点や慰謝料の大まかな計算方法なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

交通事故治療とは？事故後はすぐに病院に行くべき！

 

交通事故治療とは、交通事故が原因で負った怪我を治療することであり、主に自賠責保険が適用されます。

そして、交通事故に遭った際には、以下の理由から、当日か遅くても2～3日以内に必ず病院に行くようにしましょう。

事故直後は、目に見える怪我がなくても、脳や内臓・筋肉・骨・神経など体内が大きなダメージを負っている可能性もあります。

その場合、治療が遅れると後遺症が残るリスクがあるので、必ず病院で検査を受けてください。

そのため、相手への損害賠償の請求や人身事故の申請において、事故と怪我の因果関係を示す「診断書」が不可欠です。

精密検査や診断書発行は、病院のみでしかできないため、事故に遭った時は、素早く病院に行くようにしましょう。

交通事故治療で整体・整骨院にも通える？保険は使えるの？

交通事故治療について、通勤途中や近隣の整体・整骨院での受診を希望される方も少なくありません。

その際、気になるのが、治療費に自賠責保険や任意保険が適用されるのかどうかという点でしょう。

ただし、交通事故治療で保険を使い整体・整骨院へ通院するには、いくつかの条件を満たす必要があります。

ここでは、その保険適用条件や通院費について解説をします。

病院まで距離がある、仕事との両立で通院が難しいといった理由で、近くの整体・整骨院での治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

整骨院や整体で保険が適用される条件とは？

交通事故治療において整体・整骨院で保険を適用させるには、いくつかの条件を満たす必要があります。

施術の必要性や通院頻度など、複合的な判断のもと医師から通院が認められれば、保険適用で通うことが可能になります。

交通事故治療で整体・整骨院への通院を検討されている方は、まずは担当医に承諾してもらえないか尋ねてみることをおすすめします。

そのため、通院にかかった費用の記録や領収書をしっかり管理しておきましょう。

保険適用外になるケースもある？

交通事故治療が整体・整骨院で保険適用外になるケースは以下のことが挙げられます。

柔道整復師が在籍する整骨院では画像検査ができないため、交通事故による怪我の正確な診断を下すことはできません。

また、保険金請求に必要な診断書も作成できないため、医師の同意がなければ保険での治療は難しいでしょう。

自賠責保険で通院費はカバーされる！

交通事故治療の通院頻度は、怪我の程度や治療状況によって異なりますが、週に3～4回程度の通院が推奨されるケースが多いです。

このような場合、症状の悪化を防ぐためにも、集中的な通院が非常に重要になります。

そして、治療に必要な通院費は、自己負担ではなく自賠責保険でカバーすることができます。

交通事故治療の整骨院・整体を選ぶときの注意点

交通事故後は、むち打ちや頭痛、関節痛、腰痛など、後遺症につながるリスクがあるため、適切な治療を受けることが大切です。

また、自賠責保険や任意保険を使って整骨院で治療を受ける場合、整骨院側にも複雑な手続きが必要です。

そのため、交通事故治療に詳しい院を選ぶことで、手続きがスムーズに進むでしょう。

ここでは、交通事故治療で整体・整骨院を選ぶ際の注意点を解説します。

過去に通院経験がある方も、交通事故のケースではどのような点に注意すべきか、今一度ご確認ください。

「交通事故対応可」の表示があるかを確認

交通事故治療を整骨院・整体院で受ける場合、「交通事故対応可」と明示されているかを確認することが重要です。

この表記は、その院が自賠責保険や任意保険に対応できるか、また、交通事故による怪我に対する適切な治療を提供できるかどうかの目安になります。

自身が通院を検討している整体・整骨院にこの表記があるか、事前に必ずチェックしておきましょう。

医師と連携できる整骨院かどうか

交通事故治療で整体・整骨院に通院する際、医師との連携は必要不可欠です。

また、治療できる部位は、医師が検査を行い、必要と判断した箇所のみです。

治療を始める前に、医師との連携体制が整っているかを確認しておくと安心です。

保険会社との対応実績があるか？

交通事故治療で整体・整骨院を選ぶ際は、治療内容だけでなく、保険会社との対応実績があるかどうかも重要なポイントです。

交通事故の治療費は、健康保険ではなく、相手や自身の保険を使って支払われます。

もし保険の扱いや対応方法に詳しくない整体・整骨院を選んでしまうと、治療がスムーズに進まないケースもあるため注意が必要です。

交通事故治療の費用はかかる？慰謝料はどうなる？

交通事故による通院で仕事を休むと、収入の減少という不安も生じ、治療費や慰謝料に関する心配も募るでしょう。

ここでは、交通事故治療の費用がどうなるのか、そして慰謝料はどのように計算されるのかを詳しく解説します。

現在お悩みの方はもちろん、万が一の事態に備えたい方も、ぜひ参考にしてください。

治療費・交通費は基本的に加害者側の保険から支払われる

交通事故の治療費は、原則として加害者側が加入している自賠責保険や任意保険から支払われます。

治療費の支払方法は以下の2種類に分けられます。

多くの場合、一つ目の一括払いが適用されるため、治療費の自己負担はありません。

ただし、状況によっては一旦ご自身で立て替える必要があるケースもありますので、この点はぜひ覚えておいてください。

慰謝料の目安と計算方法

入通院慰謝料は、1日あたり4,300円を基本として計算されます。

ただし、慰謝料を算出する際の「通院日数」には独自の計算方法があり、以下の二つのうち少ない方を採用します。

たとえば、治療期間が70日で、実際に30日通院した場合を考えてみましょう。

この場合、70日と60日を比較すると60日の方が少ないため、慰謝料計算における通院日数は60日となります。

したがって、慰謝料は「4,300円 × 60日 = 258,000円」となります。

これはあくまでおおよその目安として参考にしてください。

交通事故治療を受けに、整骨院・整体に通うまでの流れ

交通事故治療を整体・整骨院で受ける際、正しい手順を踏むことは非常に重要です。

適切なプロセスで通院しないと、治療費の自己負担が増えるだけでなく、後遺障害認定を受けられないなどのトラブルにつながるリスクもあります。

手順を守って治療を進めれば、費用面での心配が減り、治療がスムーズに進行するため、身体の回復も早まるという大きなメリットがあります。

これから紹介する手順に沿って、安心して整体・整骨院に通院しましょう。

Step1：整形外科で診断書をもらう

交通事故に遭った際は、必ず整形外科を受診してください。

もし事故直後に整形外科で診察を受けていない場合、たとえ後で症状が現れても、それが交通事故によるものだと認められないことがあります。

整骨院では、検査・診断が法的にできないため、大きな損傷の発見が遅れる可能性があります。

そのため、まず整形外科を受診し、診断書を貰いましょう。

Step2：保険会社に相談する

整形外科の医師の指示により、整骨院への通院の許可が出ても、すぐに向かわず、保険会社に連絡をしましょう。

通院する整体・整骨院を選んだら、通院先の情報を必ず保険会社に報告してください。

また、通院予定の整骨院にも保険会社への連絡が済んでいる旨を伝えておくと、スムーズに治療を始められるでしょう。

Step3：交通事故対応の整骨院へ通院スタート

ここまでの手順を終えて、交通事故対応の整骨院へ通院がスタートします。

全ての準備を整えておくことで、トラブルになる確率が格段に下がり、ストレスなく治療を始められるでしょう。

ただし、整骨院への通院が始まっても、注意点があります。

医師による治療や診断を中断してしまうと、保険会社が治療費の支払いを拒否するケースもあります。

また、整形外科では怪我の回復具合を医学的に確認できるため、整骨院での治療と並行して通院を続けましょう。

まとめ

交通事故によるケガでも、医師の指示や許可があれば、整体や整骨院での治療が可能です。

また、通院する際は正しい手順を踏むことで、保険適用での治療が可能となり、費用負担を抑えられます。

本記事で紹介した内容を参考に、ストレスなく交通事故治療に専念できる環境を整えましょう。