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2026/02/24

オーストラリアのメディケア完全ガイド|申請方法・対象者・日本人の注意点

オーストラリアのメディケア完全ガイド|申請方法・対象者・日本人の注意点

オーストラリアに住んでいると、「メディケア(Medicare)って自分も使えるの?」「申請方法がよくわからない」「ワーホリや留学生は対象外って本当?」と不安を感じる場面も多いのはないでしょうか?

メディケアはオーストラリアの公的医療保険制度ですが、加入できるのは基本的に市民権・永住権を持つ人だけ

日本人の多くは加入対象外のため、自分で保険を選ぶ必要があります。

この記事では、メディケアの仕組み・申請方法・カバー範囲をわかりやすく整理したうえで、メディケアに入れない日本人がどう備えるべきかまで解説します。

なお、日本の薬を海外でも継続できるオンライン診療「御用聞きドクター」のようなサービスも選択肢のひとつとして紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

※本記事は医師の確認・監修のもと作成しています

医師監修 麻植医師

おうえケアとわクリニック 麻植 医師

海外では「保険があるから安心」とは限りません。

オーストラリアのメディケアは優れた制度ですが、日本人の多くは加入対象外です。

メディケアに入れたとしても歯科・眼科・薬代は自己負担であり、GPの予約に数週間かかることもあります。

自分のビザ・状況に合わせて「何がカバーされて、何がされないか」を正しく把握することが大切です。

メディケアに入れない…現地の医療費が不安…

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現地で処方を受けるより安く済むケースも多いです。
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オーストラリアのメディケア(Medicare)とは?日本の健康保険との違い

まずオーストラリアのメディケアがどのような制度なのか、基本的な仕組みを押さえましょう。

日本の国民健康保険との違いを知ることで、現地の医療で戸惑う場面を減らすことができます。

メディケアの基本的な仕組み

メディケア(Medicare)は、オーストラリア政府が運営する公的医療保険制度です。

1984年に導入され、オーストラリア国民および永住権保持者が対象となっています。

メディケアに加入すると、以下のような医療サービスの費用を政府が負担(または補助)してくれます。

・GP(General Practitioner=一般開業医)での診察
・公立病院での入院・治療
・一部の専門医の診察
・血液検査・レントゲンなどの検査(GPからの紹介が必要)

一方で、歯科・眼科・救急車・処方薬代はメディケアの対象外です。

そのため多くのオーストラリア人は、メディケアに加えて民間のプライベート保険にも加入しています。

日本の国民健康保険との主な違い

日本の健康保険に慣れている方は、オーストラリアの医療制度の違いに戸惑うことが多いです。

以下の表で主なポイントを比較します。

比較項目 日本(国民健康保険) オーストラリア(メディケア)
受診の流れ 症状に合わせて専門医を直接受診 まずGPを受診 → 必要に応じて専門医を紹介
自己負担率 原則3割負担 バルクビリング対応GPなら自己負担0円。非対応の場合は差額を自費
歯科・眼科 保険適用(一部) メディケア対象外(全額自費)
薬代 保険適用で1〜3割負担 PBS制度で上限あり(一般AUD31.60、コンセッションAUD7.70)
救急車 無料 有料(州により異なる。数百〜約AUD1,000)
保険料 所得に応じた保険料 課税所得の2%(メディケア税として徴収)

日本のように「どの科にも直接行ける」仕組みとは異なり、オーストラリアではGP → 専門医 → 病院という段階的なルートが基本です。

GPからの紹介状がないと専門医を受診できないケースが多いため、日本の感覚で病院を探すと戸惑うことになります。

メディケアの財源と保険料(メディケア税=課税所得の2%)

メディケアの費用は、メディケア税(Medicare Levy)として課税所得の2%が徴収される形で賄われています。

オーストラリアで所得がある人は原則このメディケア税を支払う仕組みです。

ただし、ワーキングホリデーや学生ビザの方はメディケアに加入できないにもかかわらず、給与から自動的にメディケア税が差し引かれている場合があります。

この場合、後述するメディケア税免除申請(MES)を行うことで、タックスリターン時に還付を受けることが可能です。

メディケアに加入できる人・できない人|ビザ別の対象条件

「自分はメディケアに入れるのか?」についてはビザの種類によって決まります。

ここでは在豪日本人に多いビザごとに加入の可否を整理します。

加入できる人(市民権・永住権保持者・永住権申請中の人)

メディケアに加入できるのは、主に以下のいずれかに該当する方です。

オーストラリア市民権保持者
永住権(Permanent Resident)保持者
永住権を申請中で、有効な一時ビザを保持している人(パートナービザSubclass 820/801、309/100など)
Ministerial Orderの対象となる一部の一時ビザ保持者(配偶者がオーストラリア市民・永住者のケースなど)

永住権を申請中の場合でも就労許可がある、またはオーストラリア市民/永住者の配偶者・親・子がいることが条件になる場合があります。

加入できない人(ワーホリ・学生ビザ・観光ビザなど)

ワーキングホリデービザ、学生ビザ、観光ビザの方はメディケアに加入できません。

これは在豪日本人の大半に当てはまる条件です。

メディケア非対象の場合、民間の医療保険に自分で加入する必要があります。

ビザの種類 メディケア加入 代わりの医療保険
市民権・永住権 ○ 可 プライベート保険(任意)
永住権申請中(パートナービザなど) ○ 可(条件あり)
ワーキングホリデービザ ✕ 不可 OVHC・海外旅行保険
学生ビザ ✕ 不可 OSHC(加入義務あり)
就労ビザ(482など) ✕ 不可(一部例外あり) OVHC
観光ビザ ✕ 不可 海外旅行保険

相互医療協定(RHCA)対象国からの訪問者の場合

オーストラリアは一部の国と相互医療協定(Reciprocal Health Care Agreement=RHCA)を結んでおり、対象国の国民はメディケアの一部を利用できます。

現在RHCAを結んでいるのは以下の国です。

イギリス、アイルランド、ニュージーランド、イタリア、スウェーデン、オランダ、フィンランド、ノルウェー、ベルギー、マルタ、スロベニア

これらの国のパスポートを持つ訪問者は、GPでの診察やPBS(処方薬補助制度)を利用できる場合があります。

日本はRHCA非対象国──日本人が知っておくべきポイント

日本はオーストラリアとRHCAを結んでいません。

つまり、日本のパスポートだけでは、たとえ旅行者であってもメディケアを利用することはできません。

オーストラリアで医療を受ける場合、自分で加入した保険で費用をカバーするか全額自費で支払う必要があります。

永住権を持たない日本人の場合、ビザの種類に合った民間医療保険への加入が必須です。

詳しくは後半の「メディケアに加入できない日本人はどうすればいい?」のセクションで解説します。

メディケアの申請方法|オンライン・窓口での手順を解説

永住権を取得した方やパートナービザで申請中の方など、メディケアの加入資格がある方はできるだけ早く申請手続きを済ませましょう。

ここではオンライン申請と窓口申請の2つの方法を紹介します。

myGovを使ったオンライン申請の流れ

2025年現在、メディケアの登録はmyGov(オーストラリア政府のオンラインポータル)から申請するのが最も手軽です。手順は以下のとおりです。

①myGovアカウントを作成する(すでにある場合はログイン)
②「View and link services」からMedicareを選択し「Link」をクリック
③「Enrol in Medicare」を選択
④本人情報・身分証明書類の情報を入力
⑤申請を送信し、審査結果を待つ

申請が承認されると、登録住所にメディケアカードが郵送されます。

myGovアプリからはデジタルカードも利用可能です。

家族で申請する場合は、15歳未満の子どもは保護者が一括で登録できますが、15歳以上の家族は本人のmyGovアカウントから個別に手続きが必要です。

メディケアセンター(窓口)での申請方法

オンライン申請が難しい場合は、Services Australiaのサービスセンター(旧メディケアセンター)に直接訪問して申請できます。

①Medicare enrolment form(登録フォーム)をServices Australiaのウェブサイトからダウンロードして記入
②必要書類とともに最寄りのサービスセンターに持参
③窓口で手続き完了後、仮のメディケアカードを即日発行してもらえる場合もあり

サービスセンターの所在地はServices Australiaのウェブサイトで検索できます。

NSW州だけでも17カ所以上設置されています。

通訳サービスは無料で手配可能なので、英語に不安がある場合は電話(132 011)で依頼しましょう。

申請に必要な書類一覧

申請時に必要な書類はビザの状況によって異なりますが、主に以下が求められます。

ステータス 必要書類
永住権保持者 パスポート+永住ビザの証明(ImmiCardまたはVEVO)+オーストラリア居住の証明書類2点
永住権申請中 パスポート+有効な一時ビザ+永住権申請済みの証明(内務省からのレター)+就労許可の証明または家族関係の証明
オーストラリア市民 オーストラリアのパスポートまたは市民権証明書+居住証明書類2点

居住証明としては、賃貸契約書+電気・ガスの請求書、または不動産の売買契約書+公共料金の請求書(いずれも6カ月以内発行のもの)などが認められます。

書類の認証(Certified Copy)は2025年現在、不要とされています。

メディケアカードが届くまでの期間と仮カード

窓口申請の場合は仮のメディケアカードを即日発行してもらえる場合があります。

オンライン申請の場合は数週間で審査が完了し、承認後に正式なメディケアカードが郵送されます。

myGovアプリを使えば、カードが届く前でもデジタルカードとしてGPでの受診に使用できるケースがあります。

メディケアでカバーされる範囲・されない範囲

メディケアに加入できたとしても、「すべての医療費が無料になる」わけではありません。

カバーされるもの、されないものを正しく理解しておくことで想定外の出費を避けられます。

カバーされるもの(GP診察・公立病院・検査・専門医紹介など)

メディケアでカバーされる主な医療サービスは以下のとおりです。

・GPでの診察(バルクビリング対応なら自己負担なし)
・公立病院での入院・治療・手術
・GPからの紹介による専門医(Specialist)の診察の一部
・血液検査、レントゲン、CTスキャンなどの医療検査(GPの紹介状が必要)
・乳がん・子宮頸がんなどの検診

メディケアが適用される範囲では、政府が定めたMBS(Medicare Benefits Schedule)に基づいた料金が補助されます。

カバーされないもの(歯科・眼科・救急車・薬代など)

以下の項目はメディケアの対象外です。十分に注意しましょう。

歯科治療(虫歯1本の治療でAUD150〜200程度)
眼科の検診・メガネ・コンタクトレンズ
救急車の利用費用(州により異なるが、初乗りAUD数百〜約1,000)
処方薬代(PBSで軽減されるが、自己負担あり)
理学療法(フィジオセラピー)・カイロプラクティック
私立病院での治療費(メディケア加入者でも原則自費)
美容医療

これらをカバーするために、メディケア加入者でもプライベート保険(Private Health Insurance)に別途加入するのがオーストラリアでは一般的です。

PBS(薬剤給付制度)で処方薬が安くなる仕組み

メディケアカードを持っている方は、PBS(Pharmaceutical Benefits Scheme=薬剤給付制度)を利用すると処方薬を安く購入することができます。

PBSの仕組みは以下のとおりです。

・政府がPBSリストに掲載されている薬の費用を補助
一般患者の自己負担上限:AUD31.60/1処方
コンセッションカード保持者の自己負担上限:AUD7.70/1処方
・年間の自己負担累計が一定額(セーフティネット閾値)を超えると、さらに軽減される

PBSに掲載されている薬は約930種類・5,164ブランド(2023-24年度)にのぼり、幅広い疾患の薬がカバーされています。

ただし、すべての薬がPBS対象とは限らないため、処方時に薬剤師に確認しましょう。

バルクビリング(Bulk Billing)とは?──GP無料受診のしくみと2025年の制度拡充

バルクビリング(Bulk Billing)とは、GPがメディケアからの払い戻し額を全額として受け入れ、患者に自己負担を求めない仕組みのことです。

バルクビリング対応のGPであれば、メディケアカードを提示するだけで無料で診察が受けることができます。

ただし、すべてのGPがバルクビリングを行っているわけではありません。

バルクビリング非対応のGPでは、政府の規定額を超える診察料を自分で支払う必要があります(これを「Gap Payment」と呼びます)。

メディケアなしの外国人がGPを受診した場合、15分の診察でAUD55〜65、30分でAUD90〜110程度が目安です。

2025年11月からの制度拡充

オーストラリア政府は2025-26年度の予算でAUD79億の過去最大規模のメディケア投資を発表し、2025年11月1日から全メディケア対象者にバルクビリングインセンティブの適用範囲を拡大しました。

これにより、2030年までにGP受診の9割がバルクビリング(無料)になることが目標とされています。

この変更はメディケア加入者にとって大きなメリットですが、メディケアに加入できないワーホリや学生ビザの日本人には適用されません

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メディケアに加入できない日本人はどうすればいい?ビザ別の保険対策

ここまで見てきたように、ワーホリ・学生ビザ・就労ビザなど多くの日本人はメディケアに加入できません。

では、どのように医療費をカバーすればよいのでしょうか?ビザの種類に合わせて選ぶべき保険を整理します。

ワーホリ・就労ビザ → OVHC(短期滞在者向け医療保険)

ワーキングホリデービザや就労ビザ(Subclass 482など)の方は、OVHC(Overseas Visitors Health Cover)への加入が推奨されています。

OVHCはBupa、Medibank、Allianz、NIBなどの民間保険会社が提供しており、GPでの診察やメディケアと同水準の医療費をカバーしてくれるプランがあります。費用の目安は単身で年間約AUD1,000前後です。

OVHCを選ぶ際は以下の点を確認しましょう。

・GPの診察費がカバーされるか
・救急車サービスが含まれるか
・歯科治療のオプションがあるか
・ビザの有効期間と保険期間が一致しているか

学生ビザ → OSHC(海外留学医療保険)

学生ビザ(Subclass 500)でオーストラリアに滞在する場合、OSHC(Overseas Student Health Cover)への加入が義務です。ビザ申請の段階でOSHCの加入証明が求められます。

OSHCはメディケアに近いカバー範囲を持っていますが、歯科・眼科はやはり対象外の場合が多いため注意が必要です。

OSHCの提供会社にはBupa、Medibank、Allianz、ahm、NIBなどがあり、通常は留学先の教育機関が提携している会社を利用します。

駐在員・帯同家族 → 会社の海外駐在員保険・JIS

日系企業の駐在員とその家族の場合、会社が加入する海外駐在員保険で医療費がカバーされるケースがほとんどです。

オーストラリアではAON(エーオン)が駐在員向けの保険「JIS(Japanese Insurance Service)」を唯一提供しており、医療保険だけでなく自動車保険や家財保険もカバーする包括的な保険です。

日本人スタッフが日本語で電話対応してくれるのも特徴です。

ただし、駐在員保険の補償内容は企業の契約によって異なるため、赴任前に「何がカバーされ、何が自己負担になるか」を必ず確認しておきましょう。

海外旅行保険との併用も検討を

OVHC・OSHCは「オーストラリア国内の医療費」に特化していますが、日本の海外旅行保険にも加入しておくと、以下のようなメリットがあります。

キャッシュレスサービス:日本語対応のクリニックで自己負担なしで受診できる
・携帯品の盗難・損害にも対応
・一時帰国時のカバー
・日本語のカスタマーサポート

ただし、海外旅行保険の有効期間は一般的に90日間と限られています。観光ビザからワーホリビザに切り替える場合などは、海外旅行保険からOVHC等への切り替えを忘れないようにしましょう。

メディケア税の免除申請(ワーホリ・学生向け)|タックスリターンで損しないために

ワーホリや学生ビザでオーストラリアで働いている方にとって、見逃しがちなのがメディケア税の免除申請です。

「使えないのに税金を払っている」状態を放置すると損をしてしまいます。

メディケア税免除証明書(MES)とは

MES(Medicare Entitlement Statement)は、「この人はメディケアに加入する資格がない」ことを証明する書類です。

オーストラリアでは課税所得の2%がメディケア税として自動的に徴収されますが、メディケア非対象者がMESを取得してタックスリターン時に提出すれば、そのメディケア税が免除(還付)されます。

年間所得がAUD21,655以上ある場合は特に影響が大きいため、必ず申請しておきましょう。

myGovからのオンライン申請手順

MESは2024年以降、myGovからオンラインで申請可能になっています。手順は以下のとおりです。

①myGovにログイン
②「Linked Services」からIHI(Individual Healthcare Identifiers service)をリンク
→パスポート番号の入力が求められます
③IHIサービスのリンク完了後、「MES Dashboard」に移動
④「Apply for MES」をクリック
⑤質問に回答(渡航前の居住国、期間、永住権の申請有無など)
⑥申請完了 → 結果を待つ

オンライン申請の場合、JP(Justice of the Peace)の署名は不要です。

ただし、途中保存ができないため、一度始めたら最後まで完了させる必要がある点に注意しましょう。

申請のタイミングと注意点

申請から発行まで最大8週間かかる場合があるため、タックスリターンの期限に余裕を持って早めに申請
・MESが届く前でもタックスリターンは可能ですが、後日ATO(税務署)から確認を求められる可能性がある
・オーストラリアの会計年度は7月1日〜翌年6月30日なので、対象年度を間違えないよう注意
セカンドビザで2年目の申請を行う場合も、同じ手順で再申請が必要

メディケアがあっても安心できない?日本人が直面する医療の壁

仮にメディケアに加入できたとしても、日本人がオーストラリアで医療を受ける際にはいくつかの「壁」が存在します。

制度そのものでは解決できない課題を知っておくことが、いざという時の備えになります。

GPは基本すべて英語──症状を正確に伝えられるか

オーストラリアのGPはほとんどが英語での対応です。

日常英会話ができる方でも、「胸がチクチクする」「ズキズキする頭痛」「だるさが続く」といった微妙な症状を医療英語で正確に説明するのは容易ではありません。

症状が正確に伝わらないと、誤診や不必要な検査につながるリスクもあります。

主要都市には日本語対応のGPやクリニックもありますが、数は限られており予約が取りにくいことも少なくありません。

専門医の予約に数週間〜数カ月かかるケースも

オーストラリアの医療制度では、GPから紹介された専門医の予約に2週間〜数カ月の待ち時間が発生するのが一般的です。

公立病院での手術や検査も優先順位によって順番が決まるため、緊急性が低いと判断されると長期間待たされることがあります。

日本のように「今日具合が悪いから今すぐ専門医に診てもらう」というスピード感は期待できません。

日本で飲んでいた薬が現地で手に入らないことがある

日本で処方されていた薬がオーストラリアのPBSリストに載っていない、あるいはそもそもオーストラリアでは流通していないケースがあります。

たとえば、日本で広く使われているロキソニン(ロキソプロフェン)はオーストラリアでは一般的に処方されず、代わりにイブプロフェン(Nurofen等)やパラセタモール(Panadol等)が推奨されます。

精神科の薬やピルについても、同じ銘柄が手に入らないケースは珍しくありません。

こうした場合、「日本の処方薬を海外に届けてもらう」という選択肢も検討に値します。

日本の薬を海外でも。御用聞きドクターという選択肢

メディケアの有無にかかわらず、日本人がオーストラリアで医療面の不安を解消するひとつの方法として、御用聞きドクターを紹介します。

日本人医師が日本語で診療

御用聞きドクターは、LINEを通じて日本人医師による診療を受けられる海外居住者専用のオンライン診療サービスです。

予約から診察まですべて日本語で完結するため、英語での受診に不安がある方でも安心して利用できます。

メンタルヘルス(不眠・うつ・ストレス)やデリケートな相談(ピル・ED)など、現地の英語のGPでは話しにくい内容も、日本語なら正確に伝えることができます。

日本の処方薬を海外の自宅へ配送

御用聞きドクターの大きな特徴は、日本で使っていた処方薬をそのまま海外の自宅に届けてもらえる点です。

ロキソニン、デエビゴ、マイスリー、低用量ピル、リベルサス、マンジャロ、デュタステリド、トラネキサム酸など幅広い処方薬に対応しています。

オーストラリアのPBSに載っていない薬でも、日本の処方として入手できる可能性があります。

費用の目安は以下のとおりです。

・診療費:7,000円/回(時間外は10,500円)
・薬代:実費
・送料:2,800円〜6,600円(地域により異なる)
・コンシェルジュ手数料:合計額の30%

メディケアの有無に関わらず利用できる

御用聞きドクターは日本の医療サービスのため、オーストラリアのメディケアやOSHC、OVHCの加入状況に関係なく利用可能です。

「GPの予約が取れない」「日本の薬を続けたい」「英語での受診が不安」──こうした悩みを抱える方にとって、選択肢のひとつとして検討する価値があります。

日本の薬、海外でも続けられます

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オーストラリアで日本語対応のクリニック5選

メディケアの有無にかかわらず、いざという時に頼れるのが日本語対応のクリニックです。

主要都市で日本語で受診できるGPクリニックを厳選して紹介します。

シドニー|タウンホールクリニック(Town Hall Clinic)

クリニック情報
クリニック名 タウンホールクリニック 日本語医療サービス
Japanese Medical Service Town Hall Clinic
住所 Level 4, 50 York Street, Sydney NSW 2000
診療時間 月〜金 9:00〜18:00(年中無休)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科、小児科、婦人科、皮膚科、泌尿器科ほか全科対応(GP)
ポイント 25年以上の実績。日本人通訳が常勤。海外旅行保険のキャッシュレスサービス対応。女性ドクター指名可能。Telehealth対応
公式サイト https://www.townhallclinic.com.au/

シドニーCBDの中心部、タウンホール駅とウィンヤード駅から徒歩5分の好立地にあるクリニックです。

経験豊富な日本人通訳が常勤しており、予約から専門医の紹介まですべて日本語でサポートしてくれます。

メディケアを持っていない方も有料で受診可能なので、ワーホリや留学生にも利用しやすいクリニックです。

シドニー|ワールドシティ日本語医療・歯科センター(Worldciti Medical / Dental)

クリニック情報
クリニック名 ワールドシティ日本語医療・歯科センター
Worldciti Medical / Dental
住所 Level 1, 722 George Street, Sydney NSW 2000
診療時間 月〜金 9:00〜18:00 / 土 9:00〜16:00(日祝休)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科、歯科、美容医療、東洋医療、心理カウンセリング
ポイント GP・歯科・検査施設・心理カウンセリングが一カ所で完結。日本語医療通訳・日本人スタッフ在籍。海外旅行保険キャッシュレス対応
公式サイト http://www.worldcitimedical.com.au/jp

GP、歯科、美容医療、心理カウンセリングまで1カ所でトータルケアが受けられる総合医療施設です。

日本語の専用ダイヤル(02-9281-0348)があり、電話予約から受診まで全て日本語対応。

メディケアではカバーされない歯科治療も日本語で相談できるため、歯のトラブルが不安な方にもおすすめです。

メルボルン|パラマウントクリニック(Paramount Medical Clinic)

クリニック情報
クリニック名 パラマウントクリニック
Paramount Medical Clinic
住所 Upper Level Suite 4-5, The Paramount Centre, 108 Bourke Street, Melbourne VIC 3000
診療時間 月〜金 9:00〜17:30
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科、小児科、婦人科、皮膚科ほか全科対応(GP)
ポイント 日本人看護師・受付スタッフ在籍。日本語フリーダイヤル(1800 677 177)あり。海外旅行保険キャッシュレス対応。オーストラリア全土へのオンライン診療も提供
公式サイト https://www.paramountclinic.com.au/

メルボルンCBDのBourke Street沿いに位置し、アクセスの良さが魅力です。

日本人看護師と受付スタッフが在籍し、医師も日本語を少し話せるため安心感があります。

日本語フリーダイヤルで予約できるので、初めての方でもハードルが低いクリニックです。

オンライン診療にも対応しているため、メルボルン以外の州に住む方も利用可能です。

ブリスベン|さくらファミリークリニック(Sakura Family Clinic)

クリニック情報
クリニック名 さくらファミリークリニック
Sakura Family Clinic
住所 Level 11, 116 Adelaide Street, Brisbane QLD 4000
診療時間 月〜金 8:00〜17:00
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科、小児科、皮膚科、婦人科、心療内科、外科、予防接種ほか全科対応
ポイント 日本人女医(吉田まゆみ医師)が在籍。日本・英国・オーストラリア・米国の4カ国の医師資格保持。受付から処方まで全て日本語対応。LINE予約可。AGPAL認定クリニック。オーストラリア全土へのオンライン診療対応
公式サイト https://sakuraclinic.com.au/

ブリスベンシティ中心部にある、ブリスベン在住の日本人に最も知名度の高いクリニックです。

2015年開業、2023年に移転リニューアル。

日本人女医の吉田まゆみ医師は4カ国の医師国家資格を持つベテランで、予約から診察、処方箋までLINEで完結できる手軽さが人気です。

海外旅行保険のキャッシュレス対応やOSHCの申請代行にも対応しています。

ゴールドコースト|日本語医療センター ゴールドコースト

クリニック情報
クリニック名 日本語医療センター ゴールドコースト
International Medical Services Gold Coast
住所 Shop B002, Australia Fair Shopping Centre, 40 Marine Parade, Southport QLD 4215
診療時間 月〜金(詳細な時間は公式サイトで要確認)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 歯科以外の全科対応(GP)
ポイント 1997年開業、ゴールドコースト初の日本人向けクリニック。日本人スタッフ常勤。経験豊富なオーストラリア人医師が複数在籍(女性医師2名含む)。ショッピングセンター内で3時間無料駐車場あり
公式サイト https://www.nihongoiryo.com.au/

ゴールドコーストの商業中心地サウスポートにあるオーストラリアフェアショッピングセンター内のクリニックです。

1997年から20年以上にわたり日本人の診療を続けている実績があります。

サーファーズパラダイスから車で5分のアクセスで、3時間無料の駐車場も完備。

日本人スタッフが常勤しているため、予約から診察まで全て日本語でやりとりできます。

まとめ|オーストラリアのメディケアを正しく理解して、安心して医療を受けよう

最後に、この記事のポイントを整理します。

① メディケアはオーストラリア市民・永住権保持者向けの制度。ワーホリ・学生ビザ・観光ビザの日本人は原則加入できません。

② 日本はRHCA(相互医療協定)の対象外。日本のパスポートだけではメディケアを利用できないため、ビザに合った民間医療保険の加入が必須です。

③ メディケアがあっても歯科・眼科・救急車・薬代は対象外。プライベート保険の追加加入や、PBSの活用が重要です。

④ メディケア税は加入できなくても徴収される場合がある。ワーホリ・学生ビザの方はMES(免除証明書)を忘れずに申請しましょう。

⑤ 英語の壁や専門医の待ち時間など、制度だけでは解決できない課題もある。日本語対応の現地クリニックや、御用聞きドクターのようなオンライン診療サービスを上手に活用することで、不安を減らすことができます。

オーストラリアの医療制度は日本とは大きく異なりますが、仕組みを正しく理解しておけば、いざという時にも落ち着いて対処できるはずです。

日本の薬を海外でも続けたい方、日本語で医療相談したい方は、御用聞きドクターのLINE相談も活用してみてください。