日本の処方薬を海外へお届け!
2026/03/17

オーストラリアでED(勃起不全)治療を受ける方法|費用・薬・処方の流れ・日本との違いを徹底解説

オーストラリアでED(勃起不全)治療を受ける方法|費用・薬・処方の流れ・日本との違いを徹底解説

「最近、以前のようにいかなくなった」

「パートナーとの関係に影響が出ている」

——ED(勃起不全)は男性にとって非常にデリケートな悩みです。

日本でも相談しづらいのにオーストラリアで英語の医師に伝えるのはさらにハードルが高いと感じている方は多いのではないでしょうか。

実はオーストラリアの成人男性の約5人に1人がEDを経験しているというデータがあり、決して珍しい症状ではありません。

しかし、ED患者のうち実際に治療を受けているのはわずか14%程度とも報告されており、
多くの男性が「恥ずかしさ」や「どこに相談すればいいかわからない」という理由で悩みを抱えたまま過ごしています。

オーストラリアではED治療薬はすべて処方箋が必要(Schedule 4)であり、日本のように市販で購入することはできません。

一方で、近年はテレヘルス(オンライン診療)の普及により、対面の診察なしでも処方を受けられるサービスが増えています。

この記事ではオーストラリアでED治療を受けるための具体的な流れ、使用できる薬の種類と費用、日本との違い、そして日本語で相談できる方法まで、在豪日本人男性が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

オーストラリアの都市風景

ED(勃起不全)とは?オーストラリアでの実態と原因

EDの定義と主な症状

ED(Erectile Dysfunction=勃起不全)とは、性行為に十分な勃起を得られない、または維持できない状態が継続することを指します。

「まったく勃起しない」というケースだけでなく、「途中で萎えてしまう」「硬さが足りない」「以前より時間がかかる」といった症状もEDに含まれます。

一時的な勃起の問題は多くの男性が経験するものですが、これが3ヶ月以上継続する場合は医学的にEDと診断されることが一般的です。

オーストラリアにおけるEDの統計データ

オーストラリアにおけるEDの有病率は、複数の大規模調査で報告されています。

西オーストラリア州の研究では成人男性の約25%が何らかのEDを経験しており、重度のEDは約8.5%でした。

特に50歳以降に有病率が急増する傾向が報告されています。

また、MATeS(Men in Australia Telephone Survey)では、EDの年齢標準化有病率は21%であり、EDのある男性のうち医療機関を受診したのはわずか30%でした。

45歳以上の108,477人を対象にした「45 and Up Study」では、45歳以降、1年ごとにEDのリスクが11%ずつ上昇することが示されています。

EDは非常に一般的な症状であり、治療も確立されているにもかかわらず多くの男性が未治療のままという現実があります。

考え込む男性のイメージ

EDの主な原因とリスク要因

EDの原因は大きく身体的要因心理的要因に分けられますが、多くの場合は両方が組み合わさっています。

【身体的要因】

心血管疾患(高血圧・動脈硬化・高コレステロール)、糖尿病、肥満、前立腺疾患や手術歴、神経系の疾患(パーキンソン病・多発性硬化症)、低テストステロン、一部の処方薬(抗うつ薬・降圧薬・抗アンドロゲン薬など)が代表的です。

【心理的要因】

ストレス、不安、うつ病、パフォーマンス不安(「うまくいかなかったらどうしよう」という恐怖)、パートナーとの関係の問題などが挙げられます。

【生活習慣要因】

喫煙、過度の飲酒、運動不足、睡眠不足、肥満はいずれもEDのリスクを高めます。

「45 and Up Study」では、1つ以上の生活習慣リスク因子を持つ男性は、持たない男性に比べてEDのリスクが26%高いことが示されています。

重要なポイントとして、EDは心血管疾患の早期サインである可能性があります。

EDの症状が出た場合、それが心臓病や糖尿病など深刻な疾患の初期症状である可能性もあるため、「恥ずかしいから放置する」のではなく医師に相談することが健康全体のためにも重要です。

オーストラリアでED治療を受ける流れ|GP受診からテレヘルスまで

方法①:GP(一般開業医)を受診する

最も一般的な方法は、かかりつけのGP(General Practitioner)に予約を取って相談することです。

オーストラリアではED治療薬はすべてSchedule 4(処方箋医薬品)に分類されており、医師の処方箋なしに薬局で購入することはできません。

GPでの診察は以下の流れで進みます。

①問診(Medical History)
症状の内容・期間、既往歴、服用中の薬、生活習慣(喫煙・飲酒・運動)、精神面の状態を確認します。

②身体検査
血圧測定、必要に応じて陰部の触診を行うこともあります。

③血液検査の依頼
テストステロン値、血糖値、脂質、肝機能・腎機能などを確認するため、Pathology(検査機関)への依頼書を出されることがあります。

④処方
問題がなければ、ED治療薬の処方箋を出してもらえます。処方箋を持って薬局(Pharmacy)で薬を受け取ります。

Medicare保有者であれば、Bulk Billing対応のGPで診察料が無料になるケースもあります。
血液検査もGPからの依頼書があればMedicareでカバーされます。

医師の診察・カウンセリングのイメージ

方法②:テレヘルス(オンライン診療)を利用する

近年、オーストラリアではテレヘルスによるED治療が急速に普及しています。

代表的なサービスにはMosh、Pilot、NextClinicなどがあり、いずれもAHPRA(オーストラリア医療従事者規制庁)に登録された医師が対応します。

テレヘルスの一般的な流れは以下の通りです。

①オンライン問診票の記入(5〜10分
②医師とのテキスト・電話・ビデオ通話での相談
③処方箋の発行(e-Prescription)
 ④薬局で受け取り、または自宅へ配送

テレヘルスの最大のメリットは、対面での診察が不要で、デリケートな内容を顔を合わせずに相談できる点です。
Moshのサービスでは「顔を見せる必要も、服を脱ぐ必要もない」と明言しており、プライバシーが重視されています。

ただし、テレヘルスサービスはすべて英語対応であり、日本語での相談はできません。
問診票も英語で記入する必要があります。

オーストラリアで処方されるED治療薬の種類と特徴

PDE5阻害薬とは?

現在、ED治療の第一選択薬として世界的に使用されているのがPDE5阻害薬(ホスホジエステラーゼ5型阻害薬)です。
この薬は、陰茎の血管を弛緩させて血流を増加させることで勃起を助けます。

性的刺激があって初めて効果を発揮するため、薬を飲むだけで自動的に勃起するわけではありません

オーストラリアでTGA(薬品・医療品行政局)に承認されているPDE5阻害薬は以下の4種類です。

処方薬のイメージ

ED治療薬4種の比較表

成分名 代表的なブランド名 効果発現 持続時間 特徴
シルデナフィル Viagra(バイアグラ) 約30〜60分 4〜6時間 最も歴史が長く知名度が高い。食事の影響を受けやすい
タダラフィル Cialis(シアリス) 約30〜60分 最大36時間 「週末の薬」と呼ばれる長時間型。毎日服用の低用量もあり
バルデナフィル Levitra(レビトラ) 約30〜60分 4〜5時間 バイアグラと同等の効果。視覚障害の副作用が少ないとされる
アバナフィル Spedra(スペドラ) 最短15分 4〜6時間 最も速効性がある新しい薬。副作用が比較的少ない

どの薬を選ぶべきか?

欧州泌尿器科学会の研究では、シルデナフィルとタダラフィルの両方を試した患者の約70%がタダラフィルを好んだと報告されています。

理由は主に「効果の持続時間が長く、タイミングを気にしなくてよい」という点です。

ただし、個人差が大きいため、一つの薬が効かなくても別の薬で効果が出るケースは珍しくありません。
GP やテレヘルス医師と相談しながら、自分に合った薬を見つけることが大切です。

主な副作用

PDE5阻害薬に共通する一般的な副作用は、頭痛、顔の紅潮、消化不良、鼻づまりなどです。

これらは通常は軽度で数時間以内に収まります。

ただし、4時間以上続く勃起(持続勃起症/プリアピズム)が起きた場合はすぐに救急外来を受診してください。

また、硝酸薬(ニトログリセリンなど)を服用中の方はPDE5阻害薬を使用できません。

PDE5阻害薬以外の治療法

PDE5阻害薬が効果を示さない場合や、使用できない場合には以下の選択肢があります。

・アルプロスタジル注射(Alprostadil injection)
陰茎に直接注射する薬で、性行為の15分前に自己注射を行います。PDE5阻害薬よりも速効性があり、重度のEDにも効果的です。

・真空勃起補助具(Vacuum Erection Device)
ポンプで陰茎を陰圧にし、血液を流入させて勃起を起こす器具です。薬に頼りたくない方や、薬が使えない方の選択肢です。

・生活習慣の改善
禁煙、適度な飲酒、週5回・30分以上の運動、体重管理、十分な睡眠は、EDの改善に有効であることが複数の研究で示されています。
特にBMIが高い男性では、減量によりEDリスクが30〜90%低下するとの報告もあります。

・心理カウンセリング
心理的要因が主因の場合は、性に関するカウンセリングや認知行動療法が効果的です。
オーストラリアではMensline Australia(1300 78 99 78)に24時間無料で電話相談できます。

GP診察料とED治療薬の費用

ED治療薬はオーストラリアのPBS(薬価基準制度)に原則として収載されていないため、薬代は全額自己負担(Private price)になります。

ただし、タダラフィルは前立腺肥大症(BPH)の治療目的でのみPBSに収載されている場合があります。

GP診察料はMedicare保有者であればBulk Billing対応のGPで無料の場合もあり、そうでなくても$70〜$130程度(Medicare還付あり)です。
テレヘルスサービスの診察料は$20〜$30程度からです。

費用・計算のイメージ

薬の費用目安(オーストラリアの薬局価格)

ブランド品(目安) ジェネリック品(目安) 備考
シルデナフィル
(バイアグラ)
4錠 $60〜$80 4錠 $15〜$30 ジェネリックが豊富で最も安価
タダラフィル
(シアリス)
4錠 $90〜$110 4錠 $20〜$30 2020年に特許切れ。ジェネリック価格が大幅に低下
バルデナフィル
(レビトラ)
4錠 $60〜$90 4錠 $20〜$40 ジェネリック品あり
アバナフィル
(スペドラ)
4錠 $70〜$100 限定的 比較的新しくジェネリックが少ない

※価格は薬局・地域・時期により変動します。処方箋のリピート(refill)回数も医師によって異なります。

日本とオーストラリアのED治療費比較

項目 日本 オーストラリア
保険適用 自由診療(保険適用外) 原則PBS対象外(自己負担)
診察料 初診3,000〜5,000円、再診1,000〜3,000円 $0〜$130(GP)/ $20〜$30(テレヘルス)
バイアグラ50mg 1錠 約1,300〜1,800円 約$4〜$8(ジェネリック)
シアリス20mg 1錠 約1,700〜2,200円 約$5〜$8(ジェネリック)
月額目安(週1〜2回使用) 約5,000〜15,000円 約$20〜$60(ジェネリック)
オンライン診療 普及中(薬の配送は制限あり) 広く普及。薬の自宅配送も一般的

ポイント:タダラフィル(シアリスのジェネリック)は2020年の特許切れ以降、オーストラリアでの価格が大幅に下がりました。
泌尿器科学会(USANZ)によると、以前は月額約$200かかっていた費用がジェネリックの登場で月$20〜$30程度に抑えられるようになっています。

「英語でEDの相談なんてできない」——心理的ハードルの乗り越え方

日本人男性がオーストラリアでED治療を躊躇する3つの理由

EDは日本語でさえ相談しづらいテーマです。

オーストラリアで暮らす日本人男性がED治療を躊躇する理由には、言語や文化的な背景が大きく影響しています。

理由①:英語の医療用語がわからない

「勃起不全」を英語でどう説明すればいいのか。

そもそも「erectile dysfunction」という言葉を知らない方も少なくありません。

GPに「I have trouble getting an erection」と言うだけでも十分伝わりますが、そのひと言を切り出すのに大きな勇気が要ります。

理由②:文化的な恥の意識

日本の男性文化には「弱みを見せてはいけない」「男性としての機能に問題があることは恥ずかしい」という意識が根強くあります。

オーストラリアの医療従事者はEDの相談に慣れておりプロフェッショナルに対応しますが、それでも日本人男性にとっての心理的ハードルは高いのが現実です。

理由③:「対面で話したくない」

EDの症状を目の前の人間に直接話すこと自体に抵抗を感じる方は多いです。

これはオーストラリア人男性にも共通しており、テレヘルスのED治療サービスが急成長している最大の理由でもあります。

デスクでの作業・考え事のイメージ

GPでED相談する際に使える英語フレーズ集

もし英語のGPに相談する場合、以下のフレーズを準備しておくとスムーズです。

日本語 英語フレーズ
勃起不全の相談をしたいのですが I’d like to discuss erectile dysfunction.
最近、勃起を維持するのが難しいです I’ve been having trouble maintaining an erection recently.
この症状は約○ヶ月前から続いています This has been going on for about ○ months.
日本でバイアグラ(シアリス)を処方されていました I was prescribed Viagra (Cialis) in Japan.
ED治療薬を処方してほしいです Could you prescribe me medication for ED?
朝の勃起はあります/ありません I do / don’t have morning erections.
ストレスや不安も関係あるかもしれません Stress and anxiety might be contributing factors.

TIS(無料通訳サービス)の活用

オーストラリア政府が運営するTIS National(翻訳・通訳サービス)は、GPの診察時に電話通訳を無料で利用できるサービスです。

GPに「Could you please arrange a Japanese interpreter through TIS?」と依頼するか、TIS(131 450)に直接電話して「Japanese, please」と伝えれば、日本語通訳を介した3者通話が可能です。

ただし、EDのようなデリケートな内容を通訳を介して話すことに抵抗があるという方も多いでしょう。

日本とオーストラリアのED治療で異なるポイント・注意点

処方薬の入手方法の違い

項目 日本 オーストラリア
処方箋の必要性 必要(医師の処方箋) 必要(Schedule 4処方箋医薬品)
テレヘルスでの処方 可能(普及中) 広く普及。テキスト相談のみで処方可能なサービスあり
薬の配送 制限あり(対面受け取りが基本) e-Prescriptionで薬局配送・自宅配送が一般的
専門科の受診 泌尿器科に直接受診可能 まずGPを経由。専門医はGPからのReferralが必要
ジェネリック薬の普及度 普及しているが院内処方も多い 非常に普及。薬局でジェネリックを選択可能

オーストラリアで注意すべきポイント

①個人輸入・海外通販サイトのリスク

オーストラリアでは処方箋なしにED治療薬を販売するオンラインサイトが存在しますが、TGA(薬品・医療品行政局)に未承認の薬やKamagra等の未認可ジェネリックは違法かつ危険です。

偽造薬には有効成分が含まれていないか、有害物質が混入している可能性があります。
必ず正規の処方箋を通じて入手してください。

②薬の持ち込みに関するルール

日本で処方されたED治療薬をオーストラリアに持ち込むこと自体は、3ヶ月分以内であれば原則可能です。

ただし、英語の処方箋または医師の手紙(英訳)を携帯することが推奨されます。
TGA(Therapeutic Goods Administration)のガイドラインでは、個人使用目的での処方薬の持ち込みには一定の条件が設けられています。

③ED治療薬とアルコールの併用

PDE5阻害薬とアルコールの併用は血圧の過度な低下を招く可能性があります。
オーストラリアの生活では飲酒の機会が多い方も少なくないと思いますが、薬の服用日は飲酒を控えめにするか避けることを推奨します。

まとめ|オーストラリアでED治療を受けるための判断ポイント

最後に、オーストラリアでED治療を受ける際のポイントを整理します。

①EDはオーストラリアの成人男性の約5人に1人が経験する一般的な症状。

恥ずかしがらず、早めの相談が大切です。

②ED治療薬はすべて処方箋が必要。

GPの受診またはテレヘルスサービスで処方を受けられます。

③ジェネリック薬を活用すれば費用は抑えられる。

特にタダラフィル(シアリスのジェネリック)は特許切れ以降、月$20〜$30程度で入手可能です。

④英語での相談が不安なら日本語の選択肢を活用。

⑤EDは他の病気のサインである可能性がある。

心血管疾患や糖尿病の早期兆候の場合もあるため、EDの治療をきっかけに全身の健康チェックも検討しましょう。

⑥御用聞きドクターなら日本語でED治療薬の相談・処方が可能。

LINEで完結し、日本の処方薬を海外の自宅に届けてもらえます。英語でのやりとりに不安がある方は、まずLINEで気軽に相談してみてください。