「オーストラリアの薬局で市販薬を買いたいけど、どれを選べばいいかわからない」「日本で使っていた薬と同じ成分のものはある?」「薬の買い方が日本と全然違って戸惑う…」
オーストラリアでは、薬の購入ルールが日本と大きく異なります。
スーパーで買える薬もあれば薬剤師との対面相談が必要な薬もあり、日本で市販されている薬がオーストラリアでは処方箋が必要になるケースも珍しくありません。
さらに、パッケージはすべて英語で書かれているため成分や用法の確認に苦労する方も多いでしょう。
この記事ではオーストラリアの市販薬の購入ルールから、症状別のおすすめ市販薬、日本の薬との価格比較、持ち込みルールまでを一気に解説します。
目次
オーストラリアの市販薬の価格帯|日本と比べて安い?高い?
「海外の薬は高い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、オーストラリアの市販薬はジェネリックを活用すれば日本と同等か、むしろ安く手に入るものもあります。
主要市販薬の日本 vs オーストラリア 価格比較表
| カテゴリ | 日本(製品名/価格) | 豪州(製品名/価格) |
|---|---|---|
| 鎮痛薬(パラセタモール系) | カロナール錠 300円前後(12錠) | Panamax 約A$2(100錠)≒約200円 |
| 鎮痛薬(イブプロフェン系) | イブA錠 600円前後(24錠) | Rafen 約A$2.5(50錠)≒約250円 |
| 花粉症薬 | アレグラFX 1,500円前後(28錠) | Telfast 約A$20(30錠)≒約2,000円 |
| 総合風邪薬 | パブロンSα 1,200円前後 | Codral Day&Night 約A$15≒約1,500円 |
| 胃腸薬 | 太田胃散 900円前後 | Mylanta 約A$10≒約1,000円 |
※価格は目安です。為替レートや店舗により変動します(1AUD=約100円で計算)。
安く買うコツ|Chemist Warehouse・ジェネリック活用
① Chemist Warehouseを活用する
オーストラリア最大の薬局チェーンで、他の薬局より20〜40%安いことも珍しくありません。
オンラインでの価格確認も可能です。
② ジェネリック(ストアブランド)を選ぶ
Panadolの代わりにPanamax、Nurofenの代わりにRafenを選ぶだけで、同じ成分で半額以下になります。
薬剤師に「安いジェネリックはありますか?(Do you have a cheaper generic?)」と聞くのがおすすめです。
③ スーパーの少量パックを買う
Aldiのパラセタモール20錠パックはA$0.65〜、Colesでも同様の製品がA$0.70〜と破格です。
少量だけ必要なときはスーパーが最安です。
日本の薬が使いたいときはどうする?|持ち込みルールと注意点
「やっぱり使い慣れた日本の薬のほうが安心」という方も多いでしょう。
日本から市販薬を持ち込むこと自体は可能ですが、オーストラリアは検疫が世界でも特に厳しい国の一つです。
持込の際はルールを正しく理解しておきましょう。
持ち込みOK/NGの判断基準
基本ルールは以下の通りです。
・最大3か月分までの量に収まること
・パッケージは未開封のまま、成分表示が見える状態にしておく
・入国カードで「医薬品の持ち込み」を必ず申告する
風邪薬、胃腸薬、頭痛薬、酔い止めなどの一般的な市販薬は、成分表がわかるパッケージごと持ち込めば基本的に問題ありません。
オーストラリアで禁止されている成分に注意
鎮痛薬「イブ(EVE)」シリーズの一部にはオーストラリアで禁止されているアリルイソプロピルアセチル尿素が含まれています。
持ち込むと没収・罰金の対象になる可能性があるため、イブを常用している方は必ず成分を確認してください。
その他、持ち込み禁止の成分にはアミノフェナゾン、アミドピリン、メタミゾール(dipyrone)、アミグダリンなどがあります。
3か月分の上限と入国時の申告方法
入国カードの「禁止または規制されている物、医薬品、ステロイド」の項目に必ず「Yes」と記入してください。
申告をしなかった場合、持ち込み可能な薬であっても1件あたりA$330、最高A$6,600の罰金が科される可能性があります。
悪質と判断された場合はビザの取り消しもあり得ます。
長期滞在で3か月分以上が必要な場合は、医師の英文処方箋・診断書を準備した上でTGA(Therapeutic Goods Administration)への事前申請を行う必要があります。
市販薬で対処してOK?病院に行くべき?|受診の判断基準
市販薬を上手に活用することは大切ですが、市販薬だけで様子を見てはいけないケースもあります。
市販薬で様子見OKなケースと受診すべきケース
| 症状 | 市販薬で様子見OK | GP受診すべき |
|---|---|---|
| 発熱 | 38℃前後で食欲あり | 39℃以上が3日以上続く |
| 頭痛 | 軽度〜中程度、鎮痛薬で改善 | 突然の激しい頭痛、嘔吐を伴う |
| 風邪 | 軽い鼻水・のどの痛み | 咳が2週間以上続く、黄色い痰 |
| 胃腸 | 軽い下痢・胸やけ | 血便、激しい腹痛、嘔吐が止まらない |
| 皮膚 | 軽い虫刺され、乾燥 | 広範囲の発疹、腫れが引かない |
| アレルギー | くしゃみ・鼻水程度 | 呼吸困難、顔や喉の腫れ |
GPを受診する流れ|予約から診察・処方まで
GPを受診する際の流れは以下のようになります。
①GPクリニックに電話またはオンラインで予約(日本語対応クリニックなら日本語OK)
②当日パスポートと保険証を持参して来院
③GPが症状を診察し、必要に応じて処方箋を発行
④処方箋を持って薬局(Pharmacy)で薬を受け取り
海外旅行保険に加入していれば、キャッシュレスで受診できるクリニックも多数あるので保険の補償内容を事前に確認しておくことが大切です。
| クリニック名 | タウンホールクリニック 日本語医療サービス Town Hall Clinic Japanese Medical Service |
|---|---|
| 住所 | Level 4, 50 York Street, Sydney NSW 2000 |
| 診療時間 | 平日 9:00〜18:00(電話受付) ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、小児科、婦人科、皮膚科、心理カウンセリング |
| ポイント | 25年以上の実績。日本人通訳が常勤。海外旅行保険キャッシュレス対応。タウンホール駅・ウィンヤード駅から徒歩5分 |
| 公式サイト | https://www.townhallclinic.com.au/ |
シドニーCBD中心部に位置する老舗クリニックで、日本人通訳が常勤しています。
予約から診察、専門医の紹介まですべて日本語でサポートしてもらえるため、英語に不安がある方にも安心です。
海外旅行保険のキャッシュレス・サービスにも対応しています。
シドニー|ワールドシティ日本語医療・歯科センター(WorldCiti Medical / Dental)

| クリニック名 | ワールドシティ日本語医療・歯科センター WorldCiti Medical / Dental |
|---|---|
| 住所 | Level 1, 722 George Street, Sydney NSW 2000 |
| 診療時間 | 月〜金 9:00〜18:00 / 土 9:00〜16:00(日祝休) ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、歯科、美容医療、東洋医療、心理カウンセリング |
| ポイント | 医科と歯科が同じ施設内。日本語対応の医師・スタッフ在籍。キャッシュレス対応 |
| 公式サイト | http://www.worldcitimedical.com.au/jp |
一般医療に加え歯科・美容医療・東洋医療まで同施設で受けられる総合クリニックです。
日本語ラインでの電話予約も可能で、検査施設も併設しているためワンストップでケアを受けられるのが特徴です。
メルボルン|パラマウントクリニック(Paramount Clinic)

| クリニック名 | パラマウントクリニック Paramount Clinic |
|---|---|
| 住所 | Upper Level Suite 4-5, The Paramount Centre, 108 Bourke Street, Melbourne VIC 3000 |
| 診療時間 | 月〜金 9:00〜17:30 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、小児科、婦人科、皮膚科 |
| ポイント | 受付含め常に日本人スタッフが在籍。日本語フリーダイヤル(1800 677 177)あり。キャッシュレス対応 |
| 公式サイト | http://www.paramountclinic.com.au/jap/index.html |
メルボルンCBDのBourke Street沿いにある、日本人スタッフ常駐のクリニックです。
受付から診察まですべて日本語で対応してもらえるため、初めての受診でも安心です。
レントゲン・血液検査・理学療法の設備も院内に完備しています。
メルボルン|日本語医療センター(Nihongo Iryou Swanston Clinic)


| クリニック名 | 日本語医療センター メルボルン Nihongo Iryou Swanston Clinic |
|---|---|
| 住所 | Level 4, 250 Collins Street, Melbourne VIC 3000 |
| 診療時間 | 月〜金 8:00〜17:00 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、健康診断、予防接種、メンタルヘルス |
| ポイント | 日本語フリーダイヤル(1800-777-313)。日本語の話せる医師在籍。Flinders Street駅からトラムですぐ |
| 公式サイト | http://www.gogomelbourne.com.au/nihongo-iryo-center.html |
日本人医師が在籍し、一般診療から健康診断、予防接種、メンタルヘルスまで幅広く対応しています。
日本語のフリーダイヤルがあるため、電話予約も安心です。
ブリスベン|さくらファミリークリニック(Sakura Family Clinic)

| クリニック名 | さくらファミリークリニック Sakura Family Clinic |
|---|---|
| 住所 | Level 11, 116 Adelaide Street, Brisbane QLD 4000 |
| 診療時間 | 要予約(電話・メール・LINE対応) ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、婦人科、皮膚科、心療内科、予防接種、健康診断 |
| ポイント | 日本人女医(吉田まゆみ医師)在籍。受付も全員日本人。LINEで予約可。保険クレーム代行あり |
| 公式サイト | https://sakuraclinic.com.au/ |
ブリスベン在住の日本人に最も人気のあるクリニックです。
日本人の吉田まゆみ医師が直接診療してくれるため、通訳なしで日本語のみで受診できます。
LINEでの予約やOSHC(学生保険)の申請代行にも対応しており、留学生にも心強い存在です。
ブリスベン|スカイアーチメディカルクリニック(SkyArch Medical Clinic)

| クリニック名 | スカイアーチメディカルクリニック SkyArch Medical Clinic |
|---|---|
| 住所 | Suite 3C, Level 3, 102 Adelaide Street, Brisbane City QLD 4000 |
| 診療時間 | クリニック診療:月〜金 7:30〜17:00 / 電話・ビデオ診療:月〜金 7:30〜21:00、土日祝 9:00〜19:00 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 内科、小児科、皮膚科、産婦人科、メンタルヘルス、性病科 |
| ポイント | 日豪両方の医師免許を持つ長島医師が直接日本語で診療。オンライン診療で全豪対応。キャッシュレス対応 |
| 公式サイト | https://skyarchmedicalclinic.com.au/ja/ |
日本とオーストラリア両方の医師免許を持つ長島医師が在籍し、通訳なしで直接日本語の診療を受けられます。
オンライン診療にも対応しているため、ブリスベン以外の都市に住んでいる方も利用可能です。
ゴールドコースト|日本語医療センター ゴールドコースト(International Medical Services Gold Coast)

| クリニック名 | 日本語医療センター ゴールドコースト International Medical Services Gold Coast |
|---|---|
| 住所 | Shop B002, Australia Fair Shopping Centre, 40 Marine Parade, Southport QLD 4215 |
| 診療時間 | 月~金曜9:00〜18:00(年中無休)※週末・祝日は要予約 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科(歯科以外全科対応) |
| ポイント | 1997年開業のゴールドコースト初の日本人クリニック。日本人通訳常勤。10km圏内の無料送迎あり(保険加入者)。3時間無料駐車場完備 |
| 公式サイト | https://www.nihongoiryo.com.au/ |
ゴールドコーストのオーストラリアフェアショッピングセンター内にある、1997年開業の老舗日本人クリニックです。
日本人スタッフが常勤し女性ドクターも2名在籍しているため、どんな症状でも安心して相談できます。
海外旅行保険加入者には10km圏内の無料送迎サービスもあります。
まとめ|オーストラリアの市販薬選びで迷わないために
最後に、オーストラリアで市販薬を上手に活用するためのポイントをまとめます。
① 薬の分類を理解する
風邪薬や胃腸薬は薬局(Pharmacy / Chemist)へ。スーパーで買えるのは少量パックの鎮痛薬程度です。
② 現地ブランドを知っておく
Panadol=カロナール、Nurofen=イブプロフェン、Telfast=アレグラなど、成分は日本の薬と同じなので安心して使えます。
③ ジェネリックを活用して節約
PanamaxやRafenなどジェネリックを選べば、ブランド品の半額以下で同じ効果が得られます。
④ 判断に迷ったら薬剤師に相談
オーストラリアの薬剤師は日本より裁量が広く症状に合った市販薬を推奨してくれます。
英語が不安なら症状を書いたメモを見せましょう。
⑤ 日本の薬も選択肢に入れる
日本人医師に日本語で相談できるため、言語の壁なく最適な薬を選べます。
