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2026/02/26

オーストラリアで気をつけたい感染症|インフルエンザ・胃腸炎・蚊媒介感染症の予防と対処法を日本人向けに解説

オーストラリアで気をつけたい感染症|インフルエンザ・胃腸炎・蚊媒介感染症の予防と対処法を日本人向けに解説

オーストラリアに住んでいると、
「季節が日本と逆なので、いつ感染症に気をつければいいのかわからない」
「GPに行ったらパナドール飲んで寝てと言われただけだった」
「そもそも英語で症状を説明するのが不安」
――こうした悩みを抱える日本人は少なくありません。

実は、オーストラリアでは2025年にインフルエンザの報告数が過去最多を記録し、百日咳も急増するなど、感染症リスクは決して低くありません。

しかも日本と医療制度が大きく異なるため、「いつ・どこで・何をすべきか」の判断軸が日本の感覚とはまったく違います。

この記事では、オーストラリア在住の日本人が知っておくべき主要な感染症の種類、現地で手に入る市販薬・処方薬の情報、GPや薬局の使い方、そして日本語で相談できる医療リソースまで、実用的な判断材料をまとめました。

なお、オーストラリアで感染症の相談を日本語でしたい場合は、御用聞きドクターのように日本人医師がオンラインで、回答してくれるサービスもあります。

※本記事は医師の確認・監修のもと作成しています

医師監修 麻植医師

おうえケアとわクリニック 麻植 医師

海外での感染症は「自己判断」が最も危険です。

日本と医療制度が異なるオーストラリアでは、「これくらい大丈夫」と自己判断で様子を見ているうちに症状が悪化するケースが少なくありません。
早めに医師に相談することが大切ですが、言語の壁が心配な場合は日本語で相談できるオンライン診療も選択肢のひとつです。

海外で体調を崩しても、日本語で相談できます

「感染症にかかったけど英語で症状を伝えられない」
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御用聞きドクターでは、日本人医師が日本語で診療し、
日本の処方薬を海外のご自宅へ配送します。
現地で処方を受けるより安く済むケースも多いです。
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オーストラリアで日本人が注意すべき感染症とは?

感染症イメージ 手洗い

日本とオーストラリアで異なる「感染症シーズン」

オーストラリアは南半球に位置するため、冬は6月〜8月です。

日本の冬(12月〜2月)とは半年ずれており、インフルエンザやRSウイルスなどの呼吸器感染症は日本人の感覚からすると「夏に流行する」ように感じます。

渡航直後の日本人はこの季節のずれに対応できず、冬用の常備薬を持ってきていなかったり、「オーストラリアは暖かい国」というイメージから油断してしまうケースが多いです。

また、北部(クイーンズランド州やノーザンテリトリー)は熱帯〜亜熱帯気候で、蚊が媒介するデング熱やロスリバーウイルス感染症のリスクがあります。

南部の温帯地域とはまったく異なる感染症プロファイルを持つ点も押さえておきましょう。

2025年に流行した主な感染症まとめ

2025年のオーストラリアでは、複数の感染症が同時に流行する「トリプルデミック」が大きな話題となりました。

インフルエンザ、RSウイルス(RSV)、COVID-19が同時期に高水準で流行し、医療機関に大きな負荷がかかりました。

感染症 2025年の状況 特に注意が必要な人
インフルエンザ 過去最多の約45万件超。A(H3N2)サブクレードKが出現しシーズン長期化 5歳未満・65歳以上・妊婦
百日咳 2024年は約5.7万件、2025年も約2.4万件と高水準が継続 乳幼児・ワクチン未接種者
RSウイルス(RSV) 冬季に流行。NSW州の検査陽性の約半数が0〜4歳 2歳未満の乳幼児・高齢者
COVID-19 低水準で継続的に流行。重症化リスクは低下傾向 高齢者・免疫不全者
麻疹 全国で160件超の散発的発生 ワクチン未接種・1回接種のみの成人
胃腸炎(ガストロ) ノロウイルス等による集団発生が通年で報告 全年齢(特に乳幼児・高齢者)

インフルエンザ|南半球特有の流行パターンと対策

オーストラリアのインフルエンザは何月に流行する?

オーストラリア 感染症

オーストラリアのインフルエンザシーズンは例年5月〜9月です。

ピークは通常7月〜8月ですが2025年は5月から早期に立ち上がり、新型の変異株(A(H3N2)サブクレードK)が出現したことで11月まで流行が続く異例の長期化となりました。

サブクレードKは2025年のワクチン株とは抗原的に異なっていたため、ワクチンの有効性が限定的だったことも流行拡大の一因とされています。

ただし、抗ウイルス薬(タミフル等)には感受性があり治療には引き続き有効とされています。

現地で使える市販の風邪薬・解熱鎮痛薬

オーストラリアで風邪やインフルエンザの症状が出たとき、まず頼りになるのがPanadol(パナドール)です。

パナドールは日本の「カロナール」と同じアセトアミノフェン(パラセタモール)が主成分の解熱鎮痛薬で、スーパーや薬局で処方箋なしで購入できます。

オーストラリア パナドール 

オーストラリアでは「何かあったらパナドール」と言われるほど定番の国民薬で、GPを受診しても「パナドールを飲んで安静に」と言われることが非常に多いです。

Nurofen(ヌロフェン)は、日本の「イブ」と同じイブプロフェンが主成分です。

抗炎症作用が強く喉の痛みや関節痛に効果的ですが、空腹時の服用は胃への負担に注意。

オーストラリア 市販薬

注意点:オーストラリアの市販薬は成人の白人男性の体格を基準に作られているため、1錠あたりの含有量が日本の市販薬の1.5〜2倍になっている場合があります。

パナドールは1錠500mg(日本のタイレノールAは1錠300mg)で、1日最大8錠(4,000mg)までとされています。
体格の小さい日本人女性などは、用量に注意してください。

比較項目 日本 オーストラリア
アセトアミノフェン系 カロナール(処方)/ タイレノールA(市販・300mg/錠) Panadol(市販・500mg/錠)
イブプロフェン系 イブ / バファリンプレミアム Nurofen(市販・200mg/錠)
ロキソプロフェン系 ロキソニン(処方・市販) 販売なし(日本独自の薬)
購入場所 ドラッグストア / 薬局 / 病院 スーパー(Coles, Woolworths)/ 薬局(Chemist Warehouse等)

日本でロキソニンを愛用していた方にとっては、オーストラリアではロキソニンが手に入らないという点が大きなギャップです。

どうしてもロキソニンを使い続けたい方は日本から持参するか、御用聞きドクターのようなオンライン診療サービスを通じて日本から処方・配送してもらう方法があります。

抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ等)は処方箋が必要

オーストラリアでは、タミフル(オセルタミビル)やリレンザ(ザナミビル)などの抗インフルエンザ薬はGPの処方箋がなければ入手できません

効果を最大限に発揮するには発症から48時間以内の服用開始が推奨されていますが、GPの予約が取れるまでに時間がかかることも多く、タイミングを逃してしまうケースがあります。

なお、オーストラリアの薬局ではインフルエンザ・COVID-19・RSVの迅速抗原検査キット(RAT)がスーパーや薬局で市販されています。

まずはRATで自己検査して、インフルエンザ陽性であれば速やかにGPに連絡し処方を依頼するのが現実的な流れです。

インフルエンザワクチンの接種方法と費用

オーストラリアでは毎年4月頃から新シーズンのインフルエンザワクチンが利用可能になります。

以下の対象者はNational Immunisation Program(NIP)により無料で接種を受けられます。

・6ヶ月〜5歳未満の小児
・65歳以上の高齢者
・妊婦
・アボリジニおよびトレス海峡諸島民(6ヶ月以上)
・特定の慢性疾患を持つ方

上記に該当しない場合は、GPまたは薬局で自費接種が可能です。

費用はおよそ20〜30豪ドル(約2,000〜3,000円)程度が目安です。

薬局(Chemist WarehouseやPriceline Pharmacyなど)でも予約なしで接種できる場合がありGPよりも手軽です。

胃腸炎(ガストロ)|オーストラリアで最も身近な感染症

ノロウイルス・ロタウイルスなど主な原因

オーストラリアでは胃腸炎のことを「Gastro(ガストロ)」と呼び、日常的に非常によくかかる感染症です。

主な原因はノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス感染ですが、細菌性の食中毒やストレス・食物アレルギーによる下痢も含まれます。

症状は下痢、嘔吐、腹痛、軽度の発熱などで、通常は数日で回復しますが、乳幼児や高齢者は脱水のリスクが高いため早めの対処が重要です。

現地の薬局で買える整腸剤・経口補水液

オーストラリアで下痢止めとして最もポピュラーなのがGastro-Stop(ガストロストップ)です。

有効成分はロペラミド(Loperamide)で、腸の動きを遅くして水分の吸収を促します。

日本でいう「ストッパ下痢止め」に近い位置づけですが、12歳未満の小児には使用できません。

オーストラリア 感染症

脱水対策としては、Hydralyte(ハイドラライト)という経口補水液が薬局やスーパーで販売されています。

日本の「OS-1」と同様の電解質バランスで、発泡タブレット・アイスブロック・液体タイプなど形態のバリエーションが豊富です。

オーストラリア 感染症

日本の整腸剤(ビオフェルミンなど)との違い

日本では胃腸炎のときにビオフェルミンや正露丸を飲む習慣がありますが、オーストラリアではこれらの製品は流通していません。

現地で手に入るプロバイオティクス製品としてはInner Health PlusLife-Space Probioticsなどがありますが、日本のビオフェルミンとは菌種や含有量が異なります。

Inner Health Plus

オーストラリアで最も知名度の高い整腸プロバイオティクス。乳酸菌LGG株・Bb-12株など配合。

下痢・便秘・抗生物質使用後の腸内環境回復に。要冷蔵の製品が多い点に注意。

Life-Space Probiotics

常温保存可能な製品が多く、旅行や持ち運びに便利。年齢別(赤ちゃん・子供・成人・高齢者)のラインナップが豊富なのが特徴。

複数菌株をブロードに配合し、日常的な腸活向け。

オーストラリア 感染症

対策 日本の定番 オーストラリアの定番
下痢止め 正露丸 / ストッパ Gastro-Stop / Imodium
整腸剤 ビオフェルミン / ミヤリサン Inner Health Plus / Life-Space
経口補水液 OS-1 / ポカリスエット Hydralyte
吐き気止め ナウゼリン(処方) Maxolon(処方)/ Travacalm(市販)
飲み慣れた整腸剤を日本から持参するか、御用聞きドクターを通じて日本の処方薬を取り寄せる方法も検討してみてください。
Maxolon

オーストラリア 感染症

処方制薬。胃の動きを促進しつつ吐き気を抑える。術後・片頭痛・胃腸炎の嘔吐に使用。

錐体外路症状(手の震え・筋肉のこわばり)の副作用リスクがあり、若年者・長期使用で注意。日本のプリンペランと同一成分。

 

Travacalm

市販の乗り物酔い止め。ヒヨスチン(スコポラミン)またはジメンヒドリナートを主成分とし、タイプにより異なる。

乗車30〜60分前に服用。強い眠気・口の渇きが出やすい。緑内障・前立腺肥大の人は使用不可。

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蚊が媒介する感染症|デング熱・ロスリバーウイルスなど

オーストラリア北部で注意すべき蚊媒介感染症

オーストラリアの温帯地域(シドニーやメルボルン)に住んでいると意識しにくいですが、北部の熱帯地域では蚊が媒介する感染症が複数報告されています。

・デング熱
クイーンズランド州北部(ケアンズ周辺)で毎年報告があり、高熱・関節痛・発疹が特徴です。

・ロスリバーウイルス感染症とバーマ森林ウイルス感染症

オーストラリア固有の蚊媒介感染症で、関節痛や筋肉痛が長期間続くことがあります。

また、マレーバレー脳炎や日本脳炎も、北部や内陸部の特定地域でリスクがあります。

虫よけ対策と現地で買えるリペラント製品

蚊媒介感染症に対してはワクチンがない(デング熱)ものが多く、最も有効な予防策は蚊に刺されないことです。

オーストラリアの薬局やスーパーでは、DEET(ディート)配合の虫よけスプレーが多数販売されています。

代表的な製品としてBushman’s(ブッシュマンズ)Aerogard(エアロガード)OFF!(オフ)などがあります。

Bushman’s(ブッシュマンズ)

DEET 80%という高濃度が特徴。オーストラリアのアウトドア定番。最も強力な虫よけで、蚊・ブヨ・ダニに長時間効果。

肌への刺激が強いため、子供や敏感肌には注意。プラスチック製品を溶かすことがある。

オーストラリア 感染症

Aerogard(エアロガード)

DEET低濃度〜ピカリジン配合の製品が多く、ファミリー向け。肌に優しく日常使いしやすい。

スプレータイプが主力。Bushman’sより効果はマイルドだが、一般的な蚊よけには十分。

オーストラリア 感染症

OFF!(オフ)

世界的ブランドでDEET 15〜30%程度の中濃度帯が主力。Bushman’sとAerogardの中間的な位置づけ。

屋外レジャーや旅行に幅広く使える。

オーストラリア 感染症

DEET濃度が高い製品(20〜50%)ほど効果が長持ちしますが、乳幼児への使用には注意が必要です。

本格アウトドアならBushman’s、日常・家族要ならAerogard、バランス型をとるならOFF!など、用途によって使い分けることをおすすめします。
また、子ども向けにはピカリジン(Picaridin)配合の製品が推奨されています。

いずれも目・口の周り・傷口への使用は避けること。

日本脳炎ワクチンが推奨されるケース

オーストラリアでは、トレス海峡諸島やクイーンズランド州北部に長期滞在する場合に日本脳炎ワクチンの接種が推奨されています。

日本で定期接種を受けている方は基本的にカバーされていますが、接種歴が不明な場合は渡航前に確認しておきましょう。

百日咳・麻疹|ワクチン接種率低下で再流行中

オーストラリアで百日咳が急増している背景

2024年、オーストラリアでは約57,000件の百日咳が報告され、パンデミック前の水準を大幅に上回りました。
2025年も24,000件以上が報告されており、高水準が続いています。

その背景には、コロナ禍での小児ワクチン接種率の低下があります。

百日咳ワクチン(DTPa)は日本でも定期接種に含まれていますが、海外では接種スケジュールが異なる場合があります。

特に乳幼児がいるご家庭は、お子さんのワクチン接種歴を渡航前に必ず確認してください。

渡航前に確認すべきワクチン接種歴

オーストラリアへの渡航前には以下のワクチンの接種歴を確認することが推奨されています。

麻疹・風疹・おたふく風邪(MMR)
 日本では2回接種が標準。1回のみの世代(1990年4月1日以前生まれ)は追加接種を検討。
百日咳(DTPa/Tdap)
 成人の追加接種が推奨される場合あり。特に妊婦は毎回の妊娠で接種推奨。
破傷風
 最終接種から10年以上経過している場合は追加接種を。
インフルエンザ
 渡航先の冬季に合わせて現地で接種。
日本脳炎
 北部への長期滞在者のみ推奨。

RSV(RSウイルス)・COVID-19|冬に同時流行する呼吸器感染症

RSVとは?小児・高齢者が特に注意

RSV(Respiratory Syncytial Virus)は呼吸器に感染するウイルスで、特に2歳未満の乳幼児と高齢者が重症化しやすい感染症です。

ほぼすべての子どもが2歳までにRSVに感染するとされていますが、一部は細気管支炎や肺炎に進行し入院が必要になることがあります。

2025年からはオーストラリアのNational Immunisation Programにより、出生直後の乳児をRSVから守ることが目的として妊婦を対象としたRSVワクチンの無料接種が開始されました。

COVID-19の現在の状況と対処法

2025年現在、COVID-19は引き続き低水準で循環していますが、パンデミック期のような大規模流行は見られていません。

重症化リスクは大幅に低下しており、日常的な感染対策(手洗い・換気)と高リスク者へのワクチン追加接種が推奨されています。

薬局ではCOVID-19の迅速抗原検査キット(RAT)が市販されており自宅で簡単に検査可能です。

陽性の場合は、GPに連絡して抗ウイルス薬(パキロビッド等)の処方を相談しましょう。

【比較表】オーストラリアで感染症にかかったときの受診・費用の流れ

症状 受診先 費用目安(メディケアなし) 市販薬で対応可?
軽い風邪(鼻水・咳・微熱) 薬局で薬剤師に相談 薬代のみ($10〜$30) ◯(Panadol, Lemsip等)
高熱(38.5℃以上)が2日以上 GP予約 診察料 $70〜$110 + 薬代 △(解熱剤のみ市販)
嘔吐・下痢(軽度) 薬局で薬剤師に相談 薬代のみ($10〜$20) ◯(Gastro-Stop, Hydralyte)
嘔吐・下痢が48時間以上 / 血便 GP予約(緊急時はED) GP $70〜$110 / ED $300〜 ✕(医師の診察が必要)
蚊刺され後の発熱・関節痛 GP予約(血液検査の可能性) GP $70〜$110 + 検査代 $75〜 ✕(原因特定が必要)
呼吸困難・意識障害 ED(救急)/ 000に電話 救急車 $400〜 + 治療費 ✕(すぐに救急対応)

感染症で体調を崩したときの受診ガイド|GP・薬局・EDの使い分け

薬局のイメージ

まずはGP(総合診療医)を予約する

オーストラリアでは風邪であっても骨折であっても、まずGP(General Practitioner)を受診するのが基本です。

日本のように症状に合わせて内科・耳鼻科・皮膚科を自分で選ぶことはできず、GPが必要と判断した場合にのみ専門医(Specialist)へ紹介されます。

GPは完全予約制のところが多く、当日予約が取れないことも珍しくありません。

体調を崩してから探すのではなく、かかりつけのGPを事前に見つけておくことが重要です。

メディケア(国民健康保険)を持たない留学生やワーホリの方はGPの診察料が全額自己負担になり、15分の診察でおよそ$55〜$110が相場です。

海外旅行保険に加入していれば、キャッシュレスで受診できるクリニックもあります。

軽症なら薬局(Chemist)で薬剤師に相談

オーストラリアでは薬剤師の権限が日本より大きく、軽症であればGPを受診せずに薬局で薬剤師に相談するのが一般的です。

風邪薬、解熱剤、抗アレルギー薬、胃腸薬、軽度の皮膚薬などは処方箋なしで購入できます。

ただし、抗生物質、抗ウイルス薬、向精神薬、心臓の薬などは医師の処方箋が必要です。

薬剤師に症状を英語で伝えるのが難しい場合は翻訳アプリを活用するか、事前にメモを用意しておくと安心です。

救急(ED)を使うべき症状の目安

オーストラリアのED(Emergency Department)は24時間対応ですが、緊急性の低い症状では何時間も待たされることがあります。

EDを受診すべき症状の目安は以下の通りです。

意識障害や意識レベルの低下
・激しい呼吸困難
・大量出血(吐血・下血含む)
・重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)
・高熱に加え、首のこわばりや光過敏(髄膜炎の疑い)

発熱だけなど通常の風邪症状だけではEDで優先的に診てもらえないことが多いです。

軽症〜中等症の場合はGP、それも取れない場合は薬局の薬剤師に相談しましょう。

日本語で相談できる「御用聞きドクター」という選択肢

オーストラリアで感染症にかかったとき、多くの日本人が感じるのが「英語で症状をうまく説明できない」という不安です。

「喉が痛い」程度なら伝えられても、「痰が絡む咳が3日続いている」「黄色い鼻水が出る」といった細かなニュアンスを正確に伝えるのは、英語に自信がある方でも容易ではありません。

さらに、日本で飲み慣れていた薬(ロキソニン、ビオフェルミン、PL配合顆粒など)はオーストラリアでは手に入りません。

現地の市販薬は成分量が日本と異なるため、不安を感じる方も多いでしょう。

御用聞きドクターは、こうした海外在住日本人の悩みに対応するオンライン診療サービスです。

LINEを通じて日本人医師の診察を日本語で受けることができ、処方された日本の薬をオーストラリアの自宅まで配送してもらえます。

対応している診療内容は幅広く、内科(風邪・発熱・頭痛・胃腸の不調)、耳鼻咽喉科(花粉症・鼻炎・喉の痛み)、皮膚科、メンタルヘルス、小児科(10歳未満は診察のみ)など、感染症に関連する症状にも対応しています。

御用聞きドクターの特徴:

・日本で使っていた薬を海外でもそのまま継続できる
・現地のGPよりも安く済むケースがある
・日本人医師が日本語で丁寧に対応
・LINEで完結、時差があっても受診可能
・処方薬を海外の自宅へ配送

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オーストラリアで日本語対応可能なクリニック5選

オーストラリアの主要都市には、日本語対応のGPやクリニックがいくつかあります。

感染症で体調を崩した際、日本語で症状を伝えられる安心感は大きいです。以下に代表的なクリニックを紹介します。

シドニー|日本語医療サービス タウンホールクリニック(Town Hall Clinic)

クリニック情報
クリニック名 日本語医療サービス タウンホールクリニック
Japanese Medical Service Town Hall Clinic
住所 Level 4, 50 York St, Sydney
診療時間 月〜金 9:00〜18:00
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科、健康診断、予防接種、心理カウンセリング
ポイント 25年以上の信頼と実績。日本人通訳が常勤。キャッシュレス対応。
公式サイト https://www.townhallclinic.com.au/

シドニーCBD中心部のタウンホール駅・ウィンヤード駅から徒歩5分のアクセス良好なクリニックです。

経験豊富な日本人通訳が常勤しており、予約から診察、専門医への紹介まですべて日本語でサポートしてもらえます。

海外旅行保険のキャッシュレスサービスにも対応しており、初めての受診でも安心です。

メルボルン|パラマウント・クリニック(Paramount Medical Clinic)

クリニック情報
クリニック名 パラマウント・クリニック
Paramount Medical Clinic
住所 Suite 9-10, The Paramount Centre
108 Bourke Street
Melbourne, Victoria 3000
診療時間 月〜金 9:00〜18:00(土曜は要確認)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科、一般外科、皮膚科、耳鼻科、眼科、婦人科、小児科、心療内科、精神科(日本人サイコロジストによるカウンセリングも受けられます)
各種予防接種、各種健康診断
ポイント 日本人のために開院したクリニック。薬に日本語で服用方法が記載。学生・ワーホリ割引あり。
公式サイト https://paramountclinic.com.au/

メルボルンの日本人のために開院したGPクリニックです。日本語フリーダイヤル(1800 677 177)で予約可能です。

処方される薬には日本語で服用方法が記載されており、専門医や検査機関への受診時も同行通訳を手配してもらえます。

学生・ワーキングホリデーの方は診察料が割引になるのも嬉しいポイントです。

メルボルン|Doctor Aiko(Healthcare On Collins)

クリニック情報
クリニック名 Doctor Aiko(Healthcare On Collins内)
Healthcare On Collins
住所 L4/250 Collins St, Melbourne VIC 3000
診療時間 月 08:30~17:00 火・木 13:30~17:00  金曜日 9:30~16:30  水・土 08:30~12:30 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 一般内科、メンタルヘルス、健康診断
ポイント 25年以上の臨床経験を持つ日本人女性GP。メンタルヘルスのカウンセリングにも対応。
公式サイト https://www.doctoraiko.com.au/ja

オーストラリアで25年以上GPとして活躍する日本人女性医師・愛子先生が在籍するクリニック。

メルボルンCBDのCollins Street沿いにあり、対面・オンライン診療の両方に対応しています。

メンタルヘルスのサポートにも力を入れており、日本の精神科医と連携しているのが特徴です。

パース|日本語医療センター パース(International Medical Centre Perth)

クリニック情報
クリニック名 日本語医療センター パース
International Medical Centre Perth
住所 Level 1, 713 Hay Street, Perth WA 6000
診療時間 月〜金 8:00〜17:00 / 土 9:00〜12:00
※夜間・日曜・祝日は受付なし。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 内科 外科 整形外科 耳鼻咽喉科 小児科 眼科 産婦人科 泌尿器科 (性行為感染症) 皮膚科 アレルギー科 心療内科 精神科 など(歯科を除く)
ポイント 1999年開業。日本人通訳が常勤。パースで唯一の日本語対応GP。海外旅行保険キャッシュレス対応
公式サイト https://nihongoiryocentre.com.au/

パースCBD中心部のHay Streetに位置する、パースで唯一の日本語対応GPクリニックです。

1999年の開業以来、20年以上にわたり日本人患者の診療をサポートしています。

日本人通訳が常勤しているため、皮膚科の症状も正確に伝えることができ、専門医への紹介が必要な場合もスムーズに対応してもらえます。

ゴールドコースト|日本語医療センター(Japanese Medical Service Gold Coast)

クリニック情報
クリニック名 日本語医療センター ゴールドコースト
Japanese Medical Service Gold Coast
住所 Shop B002, Australia Fair Shopping Centre, 40 Marine Parade, Southport QLD 4215
診療時間 9:00~18:00 完全予約制(電話にて確認)
※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
対応診療科 歯科以外、小児科から婦人科、内科、外科などすべての診療科を含めて診察しています。
※GPと呼ばれる一般医における日本語通訳サービスを提供しています。
ポイント ゴールドコースト初の日本人クリニック。20年以上の実績。女性ドクター2名在籍。海外旅行保険で10km圏内の無料送迎サービスあり。
公式サイト https://www.nihongoiryo.com.au/

1997年に開業したゴールドコーストで最も歴史のある日本語対応クリニックです。

オーストラリアフェアショッピングセンター内にあり、3時間の無料駐車場やトラムのSouthport駅からのアクセスも便利。

海外旅行保険加入者には10km圏内の無料送迎サービスも提供しており、交通手段がない方にも利用しやすい環境が整っています。

まとめ|オーストラリアの感染症対策で押さえておきたいポイント

オーストラリアで安心して暮らすために、感染症対策として押さえておきたい判断ポイントを整理します。

1. 季節が逆であることを意識する
オーストラリアの冬(6〜8月)がインフルエンザやRSVの流行シーズンです。

渡航前に冬用の常備薬を準備し、ワクチン接種のタイミングも現地の季節に合わせましょう。

2. GP制度を理解し、かかりつけを事前に確保する
体調を崩してから病院を探すのでは遅い場合があります。

日本語対応のGPを事前にリサーチし、予約方法や診療時間を確認しておきましょう。

3. 軽症は薬局の薬剤師に相談する
オーストラリアでは軽症の場合、GPではなく薬局の薬剤師に相談するのが一般的です。

パナドールやGastro-Stopなど、基本的な市販薬の名前を覚えておくと安心です。

4. ワクチン接種歴を渡航前に確認する
百日咳や麻疹の流行が報告されています。

特に1990年以前生まれの方はMMRワクチンの追加接種を検討してください。

5. 日本語で相談できる手段を確保しておく
日本語対応クリニックの情報を事前に調べておくことに加え御用聞きドクターのようなオンライン診療サービスを知っておくと、日本の薬を海外でも継続することができるので、いざというときの心強い選択肢になります。

オーストラリアの医療水準は世界的にも高い水準にありますが、日本とは制度が大きく異なります。正しい知識と準備があれば、不要な不安を抱えずに海外生活を楽しむことができます。

この記事が、皆さんの健康管理のお役に立てれば幸いです。