オーストラリアで暮らしていて、「お腹の調子が悪いけど、ビオフェルミンが手に入らない…」と困った経験はありませんか?
日本ではドラッグストアで気軽に買える整腸剤ビオフェルミンですが、オーストラリアの薬局では販売されていません。
現地にはプロバイオティクスのサプリメントはあるものの、日本の整腸剤とは成分や位置づけが異なるため、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いはずです。
この記事では、オーストラリアでビオフェルミンの代わりになる製品や、日本から持ち込む際のルール、現地の医療費事情まで、海外在住の日本人が知っておきたい情報をまとめました。
オーストラリアでビオフェルミンは手に入る?
ビオフェルミンは現地の薬局では買えない
結論から言うと、ビオフェルミンはオーストラリアの薬局(Chemist Warehouse・Priceline Pharmacyなど)では販売されていません。
ビオフェルミンは日本のビオフェルミン製薬が製造・販売する整腸剤で、オーストラリアのTGA(Therapeutic Goods Administration:医薬品行政局)に登録されていないため、現地では流通していません。
オーストラリアでは整腸目的の製品は「プロバイオティクス・サプリメント」として分類されており、日本のように「医薬品としての整腸剤」という概念が薄いのが特徴です。
そのため、Chemist Warehouseの棚に並んでいるのは、Inner HealthやBlackmoresといったブランドのプロバイオティクスカプセルやパウダーが中心になります。
日本から持ち込む場合のルールと注意点
オーストラリアへ日本の薬を持ち込む場合は、「旅行者向け例外措置(Traveller’s Exemption)」が適用されます。
ビオフェルミンS(市販薬)であれば、以下のルールを守れば持ち込み可能です。

LGG株・Bb-12株配合の定番整腸プロバイオティクス。250億CFU。下痢・便秘・日常的な腸内環境維持に。要冷蔵。

通常版の2倍の菌数(500億CFU)。抗生物質使用後や胃腸炎からの回復など、より強力なサポートが必要なときに。要冷蔵。

より多くの菌株を幅広く配合し、腸内環境の多様性をサポート。免疫機能や総合的な健康維持を意識した上位モデル。要冷蔵。

複数菌株配合で常温保存可能な製品が多いのが利点。Blackmoresブランドの信頼感で人気。日常的な腸活・旅行時の携帯に便利。

多種多様な菌株をブロードに配合し、腸内フローラの多様性を重視。特定の症状対策よりも、総合的な腸内バランスの底上げ向け。
特にInner Health Advancedは、抗生物質服用中・服用後の腸内環境を整える目的で設計されており、日本のビオフェルミンRに近い用途で使えます。
L. rhamnosus (LGG®) と S. boulardii という2種の菌株は、抗生物質関連の下痢予防に関する研究が豊富です。
オーストラリアで整腸剤が必要になる場面と受診の目安
旅行者下痢・水や食事の変化による腸トラブル
オーストラリアは先進国で衛生環境も整っていますが、日本から渡豪した直後は食事や水の違いでお腹の調子を崩す方が少なくありません。
特に多いのが以下のようなケースです。
・食事の油分や量の違いによる胃腸の不調
・硬水への切り替えによるお腹のゆるさ
・生活環境の変化によるストレス性の下痢・便秘
・外食やテイクアウト中心の食生活による腸内環境の乱れ
これらの症状であれば、プロバイオティクスや整腸剤で対処できることが多いです。
抗生物質服用中の腸内環境ケア
オーストラリアでGP(一般開業医)を受診し、感染症などで抗生物質を処方されることがあります。
抗生物質は病原菌だけでなく腸内の善玉菌も一緒に殺してしまうため、服用中・服用後に下痢や腹痛が起きることがよくあります。
日本ではビオフェルミンRが抗生物質と一緒に処方されるのが一般的ですが、オーストラリアでは自分でプロバイオティクスを購入する必要があります。
この場合、先述のInner Health Advanced(L. rhamnosus LGG® + S. boulardii 配合)が最も近い選択肢になります。
抗生物質とプロバイオティクスは2時間以上間隔を空けて服用してください。
同時に飲むとプロバイオティクスの菌が抗生物質に殺されてしまい、効果が薄れます。
こんな症状が出たら病院へ|様子見OK/NGの判断基準
オーストラリアで日本語対応可能なクリニック5選
オーストラリアで急にお腹の調子が悪くなったときのために、日本語で受診できるクリニックを知っておくと安心です。
主要都市ごとに日本語対応のGPクリニックをご紹介します。
シドニー|日本語医療サービス タウンホールクリニック(Town Hall Clinic)
| クリニック名 | 日本語医療サービス タウンホールクリニック Japanese Medical Service Town Hall Clinic |
|---|---|
| 住所 | Level 4, 50 York St, Sydney |
| 診療時間 | 月〜金 9:00〜18:00 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、健康診断、予防接種、心理カウンセリング |
| ポイント | 25年以上の信頼と実績。日本人通訳が常勤。キャッシュレス対応。 |
| 公式サイト | https://www.townhallclinic.com.au/ |
シドニーCBD中心部のタウンホール駅・ウィンヤード駅から徒歩5分のアクセス良好なクリニックです。
経験豊富な日本人通訳が常勤しており、予約から診察、専門医への紹介まですべて日本語でサポートしてもらえます。
海外旅行保険のキャッシュレスサービスにも対応しており、初めての受診でも安心です。
シドニー|ワールドシティ日本語医療・歯科センター(WorldCiti Medical / Dental)
| クリニック名 | ワールドシティ日本語医療・歯科センター WorldCiti Medical / Dental |
|---|---|
| 住所 | Level 1, 722 George Street, Sydney NSW 2000 |
| 診療時間 | 月〜金 9:00〜18:00 / 土 9:00〜16:00(日祝休) ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般医療、歯科、美容医療 |
| ポイント | 一般診療と歯科が併設された総合医療施設。日本人受付・ナースが常勤。 |
| 公式サイト | Jams.tvの紹介サイト 公式サイトはエラーになっております。 |
一般医療だけでなく歯科、美容医療まで一か所でトータルケアを受けられる総合医療施設です。
セントラル駅から徒歩5分。
日本人ナースが常勤し、女性ドクター(Dr. Jessica Lee)が在籍しているため、婦人科系の相談もしやすい環境です。
メルボルン|パラマウント・クリニック(Paramount Medical Clinic)
| クリニック名 | パラマウント・クリニック Paramount Medical Clinic |
|---|---|
| 住所 | Suite 9-10, The Paramount Centre 108 Bourke Street Melbourne, Victoria 3000 |
| 診療時間 | 月〜金 9:00〜18:00(土曜は要確認) ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、一般外科、皮膚科、耳鼻科、眼科、婦人科、小児科、心療内科、精神科(日本人サイコロジストによるカウンセリングも受けられます) 各種予防接種、各種健康診断 |
| ポイント | 日本人のために開院したクリニック。薬に日本語で服用方法が記載。学生・ワーホリ割引あり。 |
| 公式サイト | https://paramountclinic.com.au/ |
メルボルンの日本人のために開院したGPクリニックです。
処方される薬には日本語で服用方法が記載されており、専門医や検査機関への受診時も同行通訳を手配してもらえます。
学生・ワーキングホリデーの方は診察料が割引になるのも嬉しいポイントです。
日本語フリーダイヤル(1800 677 177)で予約可能です。
メルボルン|Doctor Aiko(Healthcare On Collins)
| クリニック名 | Doctor Aiko(Healthcare On Collins内) Healthcare On Collins |
|---|---|
| 住所 | L4/250 Collins St, Melbourne VIC 3000 |
| 診療時間 | 月 08:30~17:00 火・木 13:30~17:00 金曜日 9:30~16:30 水・土 08:30~12:30 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、メンタルヘルス、健康診断 |
| ポイント | 25年以上の臨床経験を持つ日本人女性GP。メンタルヘルスのカウンセリングにも対応。 |
| 公式サイト | https://www.doctoraiko.com.au/ja |
オーストラリアで25年以上GPとして活躍する日本人女性医師・愛子先生が在籍するクリニックです。
メルボルンCBDのCollins Street沿いという好立地で、対面・オンライン診療の両方に対応しています。
メンタルヘルスのサポートにも力を入れており、日本人の精神科医とも連携しているのが特徴です。
メルボルン|アルバートロード ジェネラルプラクティス(Albert Road General Practice)
| クリニック名 | アルバートロード ジェネラルプラクティス Albert Road General Practice |
|---|---|
| 住所 | 1R/38 Albert Road,South Melbourne VIC 3205 |
| 診療時間 | 月・木:8:30~20:00 火:8:30~18:00 水・金:午前8:30~17:00 土:8:30~15:00 ※変更される場合があります。※詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科・予防接種・男性/女性外来・慢性疾患管理・理学療法・カウンセリング |
| ポイント | 日本語対応スタッフ在籍。日本語を話せるGP在籍。日本人理学療法士・カウンセラーも。土曜・夜間も診療あり |
| 公式サイト | https://albertroadgp.com.au/jp/ |
South Melbourneにある比較的新しいクリニックで、日本語を話せるGPや日本人理学療法士、カウンセラーが在籍しています。
土曜日の診療や火曜の夜間診療にも対応しているため、スケジュールの融通が利きやすいのが魅力です。
心と体の両面からサポートしてもらえるクリニックです。
ブリスベン|さくらファミリークリニック(Sakura Family Clinic)
| クリニック名 | さくらファミリークリニック Sakura Family Clinic |
|---|---|
| 住所 | Level 11, 116 Adelaide Street, Brisbane QLD 4000 |
| 診療時間 | 月〜金 8:00〜17:00 土 9:00~13:00 日曜 お休み ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科、小児科、婦人科、皮膚科、メンタルヘルス |
| ポイント | 日本人医師(吉田まゆみ先生)が在籍。受付も日本人スタッフ。LINEで予約可。 |
| 公式サイト | https://sakuraclinic.com.au/ |
ブリスベンの日本人なら誰でも知っているほど人気のあるGPクリニックです。
吉田まゆみ医師とディオン医師のご夫婦が経営しており、受付スタッフも全員日本人のため、予約から診察、保険請求まですべて日本語で対応してもらえます。
ほとんどの日本の海外旅行保険会社と提携しており、保険の手続きもスムーズです。
まとめ|オーストラリアでお腹の調子を整えるための判断ポイント
最後に、オーストラリアでビオフェルミンが必要になったときの判断ポイントを整理します。
① ビオフェルミンはオーストラリアでは買えない。
日本から持ち込む場合は最大3ヶ月分まで、入国時に申告が必要です。
② 現地の代替品はプロバイオティクス・サプリメント。
Inner Health PlusやBlackmoresなどがChemist Warehouseで購入できます。
抗生物質服用中はInner Health Advancedが近い選択肢です。
③ 高熱・血便・激しい嘔吐がある場合は自己判断せず受診。
整腸剤で対処できるのは軽度の症状のみ。
重症の場合はGPまたは救急(000)へ。
④ 日本語で受診できるクリニックを事前に把握しておく。
シドニー・メルボルン・ブリスベンには日本語対応のGPがあります。
LINEで日本人医師に相談し、日本の処方薬を海外の自宅まで届けてもらえます。
日本語で相談でき、現地より安く済むケースもあるため、海外在住の日本人にとって心強いサービスです。
慣れない海外生活でお腹の不調は本当につらいものです。
この記事が、オーストラリアでの整腸剤選びや受診の判断に役立てば幸いです。
