駐在員や海外在住者に最適な日本語対応のオンライン診療サービスについて、詳しく解説していきます。
海外生活で急な体調不良が起こった、継続的に飲んでいた薬が切れてしまったなどは起こりうるトラブルです。特に、お子様が急に具合が悪くなったら…と考えるだけで不安になりますよね。
海外の医療における言語や制度の違いは大きな壁です。そして、日本語対応のクリニックを見つけるのは難しいのも事実です。
そんな中、注目されているのが「日本語で受けられるオンライン診療サービス」。
オンライン診療のメリット、利用時の注意点、おすすめのサービス、利用方法などを詳しくご紹介します。
海外在住者・駐在員にとっての日本語のオンライン診療のメリット
海外生活におけるオンライン診療のメリットについてお伝えします。便利さを知ることで、より快適で安全な医療サポートを受けることができます。
・日本語で相談・診療が可能:言語を気にせず、症状や疾患を正確に伝えることができます。
・場所を選ばず診療可能:自宅で診療を受けられるので、病院までの移動や待ち時間が不要です。特に子育て中や高齢者にも便利です。
・費用や診療内容が明確:日本基準の料金体系で安心して利用可能。海外のクリニックのように高額な請求をされず、明朗会計です。
・時差に対応した柔軟な診療時間:日本時間では診療時間外だったとしても予約が可能なサービスもあります。
オンライン診療のメリットを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしみてください。
予算・処方薬発送の可否・日本人医師の有無などを比べてサービスを選びましょう。
海外でオンライン診療に掛かる料金相場
オンライン診療を利用すると、いったいいくらかかるのでしょうか?気になる料金相場を解説していきます。
オンライン診療サービスでかかる費用の平均としては、以下をご覧ください。
・手数料:平均2,500円
・お薬代(+送料)
※薬の料金は処方薬により変動します。
以下は、現在の主要な海外オンライン診療サービス・相談サービスの料金比較表です。
値段やサービス内容を比較して、もしもの備えの参考にしてください。
サービス名 | 診療料金 | 処方薬配送 | 備考 |
御用聞きDr. | ¥7,000~ | 対応
別途 ¥2,000~ |
・日本人医師対応 ・薬の海外配送対応 ・診療時間内ならどんな相談も可能 |
MEDIFELLOW | 改訂中 | 非対応 | ・24時間対応 ・法人契約可能 ・1万件以上の実績あり |
ヨクミル | ¥3,300~ | 非対応 | ・専門医が充実 ・産婦人科相談可能 ・服薬指導可能 |
Mexpo | ¥80,000~ | 対応
別途¥5,000 |
・海外旅行保険利用可 ・日本人医師対応 ・日本の承認薬を配送 |
jTelehealth | 要問い合わせ | 非対応 | ・アメリカ6州に対応 ・日本人医師対応 ・処方箋発行 |
駐在員・海外在住者がオンライン診療可能な症状一覧
料金まで紹介したところで、お次は一般的にオンライン診療で診療可能な症状を解説していきます。
オンライン診療では、触診が出来ないため、ご自身で症状の説明をする必要があります。
オンライン診療を受ける前に、医師に相談したい内容をメモしておくと良いでしょう。
それでは解説していきます。
項目 | 症状 | 対応可否 | 備考 |
内科 | めまい | 〇 | |
発熱 | 〇 | ||
頭痛 | 〇 | ||
下痢 | 〇 | ||
喉痛 | 〇 | ||
軽度の感染症 | 〇 | ||
慢性習慣病 | 〇 | 糖尿病・肥満 | |
精神科 | アレルギー | 〇 | |
不眠症 | 〇 | ||
幻覚・幻覚 | 〇 | ||
うつ病 | 〇 | ||
社会不安症 | 〇 | ||
皮膚科 | 湿疹 | 〇 | |
水虫 | 〇 | ||
肌トラブル | 〇 | ||
巻き爪 | △ | 痛み止めの処方のみ | |
アトピー | 〇 | ||
ニキビ | 〇 | ||
ひび割れ | △ | ||
関節痛 | 〇 | ||
外科 | 骨折 | △ | 痛み止めの処方のみ |
捻挫 | △ | 痛み止めの処方のみ | |
打撲 | △ | 痛み止めの処方のみ | |
手術全般 | × | ||
救急科傷 | △ | アフターフォロー可 | |
婦人科 | PMS・生理痛 | 〇 | |
産婦人科 | つわり | △ | 相談可 |
このように、子供の健康相談などにも対応している医療機関が多いです。
各国の日本語対応クリニックについては別記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
表の項目にはないですが、妊娠中の過ごし方や、処方薬の服薬指導に関する相談サービスも多くみられました。利用目的に合った医療機関を探してみてください。
また、緊急事態の場合は、現地の病院を併せて利用すると良いでしょう。
オンライン診療後の処方薬について
オンライン診療後の処方薬について実は個人で処方薬を手配するのは大変難しく、税関で怪しまれやすいのはご存じですか?
しかし、サービスによっては、日本の処方薬を現地の自宅まで配送してくれることがあります。
ここからはオンライン診療サービスを活用した際の処方薬の受け取り方について解説していきます。処方薬は、以下のような手順で配送されます。
- 薬の内容確認と料金案内:診療後、処方薬の内容と料金が案内されます。
- 現地での通関手続き:薬が海外に送られる際、関税や通関の手続きが必要になる場合があります。
- 配送時の注意点:天候や交通状況によっては遅延が発生する可能性があります。
配送についての詳細や料金は、利用するサービスによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
[処方薬を600gと想定した場合のEMS送料]
国 | 送料 |
中国・韓国・タイ・台湾 | 1,600円 |
オーストラリア・カナダ | 3,400円 |
アメリカ | 4,180円 |
処方薬の受け取り方についてはこちらの記事をご覧ください。
日本語対応のおすすめオンライン診療サービス5選
ここからは、日本語に対応したオンライン診療を紹介します。それぞれの特徴もまとめました。
1,御用聞きDr.(ドクター)
診療費 | 7,000円/30分 |
処方薬配送サービス | 有 |
診療科目 | 小児科・内科・消化器内科・皮膚科・救急科・外科 |
御用聞きDr.(ドクター)は、オンライン診療のパイオニア的存在で、多くの海外在住者に利用されています。
忙しい生活の中でも利用しやすいよう、予約システムが整備されており、柔軟な対応をしてくれます。予約方法も、公式LINEで予約ボタンを押すだけでできるので、非常に効率的で簡単です。
また、日本人医師による診療後に処方薬を海外発送するサービスがあるため手間が省けます。
2,MEDIFELLOW
診療費 | 改訂中 |
処方薬配送サービス | 無 |
相談・診療可能科目 | 33種 |
MEDIFELLOWは、世界中の日本人向けに設計されたオンライン総合病院型サービスです。500名以上の日本人専門医が24時間365日いつでも相談対応しています。
オンライン診療だけでなく、セカンドオピニオンや紹介状・診断書の発行も提供し、利用実績は1万件を超えています。
3,YOKUMIRU(ヨクミル)
診療費 | 3,300円〜/15分 |
処方薬配送サービス | 無 |
相談可能科 | 総合診療、内科、外科、メンタルヘルス、小児科など |
ヨクミルは、海外在住・滞在中の日本人向けオンライン医療相談アプリです。
スマホやPCで日本人医師300名以上(国内・海外在籍)に24時間365日ビデオやテキストチャットで相談可能です。
専門科20以上から選べ、相談記録はマイページに蓄積されます。世界80カ国以上で利用される医療サポートを提供しています。
4,Mexpo(メキスポ)
診療費 | 80,000円+税〜/1回(診療のみ) |
処方薬配送サービス | 有 |
相談可能科 | 内科、小児科、皮膚科、眼科、女性内科など |
海外在住の日本人向けに展開するオンライン診療サービスです。
日本人医師が日本語で診察し、日本国内処方薬を現地へ配送してくれます。
土日夜間も対応し、海外旅行保険のキャッシュレス対応も可能。特にイギリス・ロンドン在住者に人気のサービスです。
最短で診察翌々日に薬が届きます。
5,jTelehealth(ジェイテレヘルス)
診療費 | 要問い合わせ(会員長録が有料) |
処方薬配送サービス | 無 |
相談可能科 | 一般診療など |
米国在住の日本人向けに開発された、日本語対応オンライン診療サービスです。
サンフランシスコ本社の日本人医師が、カリフォルニア州・ニューヨーク州など6州でビデオチャット診療を提供しています。
日本語で安心相談ができ、処方箋発行や海外旅行保険のキャッシュレス利用にも対応しています。
オンライン診療の利用手順と必要な準備
登録したいオンライン診療は見つかりましたか?
ここでは、オンライン診療の手順と必要なものを紹介します。
1. サービスへの会員登録:希望のオンライン診療サービスを選び、アカウント作成する。
2. 診療予約:Webサイトやアプリから希望日時を予約する。
3. 問診票の入力:事前に体調や症状などを入力しておく。
4. ビデオ通話による診療:予約時間になったら医師とオンラインで通話をする。
5. 処方箋発行・薬の配送手続き:診療後、必要に応じて処方箋が発行され、自宅へ配送される。
6. 支払い:クレジットカードやPayPalなどの海外対応の決済ツールを用いて支払いをする。
上記の流れがだいたいのオンライン診療サービスの手順となります。
それぞれのサービスによって一部異なる点はあるかもしれないので、各サービスの手順を見ながら進めていけば難しくありません。
実際に、御用聞Dr.(ドクター)について使い方を見ていきましょう。
海外から日本語でオンライン診療を受けるには御用聞きDr.がおすすめ!
『御用聞きDr.(ドクター)』というオンライン診療サービスを使った場合の流れを解説していきます。
御用聞きDr.(ドクター)は公式LINE一つで日本人医師との診療~薬の処方までが完結する、便利なサービスです。
それでは解説していきます。
①公式LINEを登録する
まず、利用するオンライン診療サービスの公式LINEを登録します。
登録はこちら→御用聞きDr.公式LINE
②予約
続いて予約していきます。メッセージ画面の下に、[受信予約]ボタンが用意されているのでこちらを押します。
すると、予約確定のためのやり取りが始まります。
これで予約は完了です!ここまでとても簡単です。
③問診票記入
予約が完了すると、すぐに問診票のフォームが届くので、診療日までに記入を済ませます。
④テレビ電話開始
診療日当日になると、メッセージと一緒に通話のリクエストが届きました。
このビデオ通話で症状の相談を済ませます。
ビデオ通話が終わると、お支払いの明細が届きます。
症状にあった薬を処方してもらい、上記の金額になりました。
以前診療を受けた現地の病院ではもっと高くつくので、比較的安いと思います。
⑤お支払い
明細が送られてきたらお支払いに移ります。
お支払いは銀行振り込みか、決済ツールWiseのどちらかを利用します。
処方薬の受取診療内容に基づいて処方された薬は、現地の自宅に届きます。
配達状況はオンライン追跡可能で、手元には5日ほどで届きました。(※国によって異なります)
駐在員・海外在住者のオンライン診療の注意点
オンラインでの診療の方法が理解できたところで、注意点もお伝えします。スムーズなオンライン診療を受けられるよう一読しましょう。
通信環境・デバイスの用意
オンライン診療をスムーズに行うためには、安定したWi-Fiなどのインターネット環境と、適切なデバイス(スマートフォンやPC)が必要です。
通信環境が不安定だと、診療が中断される可能性がありますので事前に確認しておきましょう。
オンライン診療には適していない病気がある
診療の内容によっては、オンライン診療が不向きな場合があります。
・手術が必要なほどの大きな外傷
上記の場合は特に現地の病院での診療が推奨されます。
家の近くに日本語対応のクリニックがあるか、調べておくと安心ですね。
時差を考慮
盲点になりがちですが、日本と現地の時差を考慮して診療の予約時間を設定しましょう。
診療が深夜や早朝になる場合は、事前に医師と調整すると良いでしょう。
まとめ
オンライン診療は、駐在員や海外在住者にとって便利で安心なサポート役になるはずです。
今回の記事を参考に、お子様やご自身のもしもに備えておくといいですね。
最後に、日本語完全対応のオンライン診療サービス御用聞Dr.(ドクター)の特徴をおさらいしましょう。
特徴
- 公式LINEでのやり取りですぐに予約ができる。
- 予約は24時間受付。
- 診療は夜中0時や、朝方5時〜も対応可能(日本時間)。
- 日本語で診察を受けられるため、症状を正確に伝えられる。
- 診断書の発行や薬の配送にも対応。海外の市販薬が体に合わない方にもおすすめ。
- 2回目以降は、同じ処方薬を診療なしで再処方が可能。
駐在員、海外移住者、ワーホリや留学生を含む多くの海外在住者が利用しており、「安心して利用できる」「日本語対応でわかりやすい」と高評価です。
▼利用した人の声
もし体調が悪い、精神科に相談したいと感じたら、日本のサービスである御用聞Dr.(ドクター)を活用するのが良いでしょう。