オーストラリアに渡って「お腹の調子が悪いのに、ビオフェルミンが手に入らない…」と困った経験はありませんか?
日本では当たり前に買えた整腸剤が、「海外の薬局では見つからない」「英語でどう聞けばいいかわからない」しかも「現地の医療費は高くて気軽に病院にも行けない」そんな悩みを抱える在豪日本人は少なくありません。
実はオーストラリアの薬局(Chemist Warehouse・Priceline Pharmacyなど)には、日本の整腸剤と似た成分のプロバイオティクス製品が豊富に揃っています。
一方で、日本の処方整腸剤(ビオフェルミンR・ミヤBMなど)は現地では入手できないため、継続が必要な方は別のルートを検討する必要があります。
この記事では、オーストラリアで買える整腸剤・胃腸薬の具体的な製品名と成分、日本との違い、受診の目安までを網羅的に解説します。
※本記事は医師の確認・監修のもと作成しています

おうえケアとわクリニック 麻植 医師
海外での腸トラブルを「よくあること」と放置しないでください。
環境の変化による一時的な下痢や便秘であっても、長引く場合は感染症や慢性疾患が隠れていることがあります。
自己判断で市販薬を飲み続けるのではなく、症状が48時間以上続く場合は医師に相談してください。
特に血便・高熱を伴う場合は速やかに受診しましょう。
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目次
オーストラリアでお腹の不調に悩む日本人が多い理由
渡豪後に「なんだかお腹の調子が悪い」と感じる方はとても多いです。
食事や水質の違い、時差やストレスなど、さまざまな要因が腸内環境に影響を及ぼします。
ここでは主な原因と、日本の整腸剤が手に入らない問題について解説します。
食生活・水・環境の変化が腸に与える影響
オーストラリアに来て腸の調子を崩す日本人が多い背景には、以下のような要因があります。
食事の変化として、オーストラリアでは肉類や乳製品中心の食事が多く、食物繊維が不足しがちです。
日本食に比べて油脂も多く、普段から和食中心だった方の胃腸には負担がかかりやすくなります。
水質の違いも見逃せません。
オーストラリアの水道水は安全に飲用できますが、日本の軟水と異なり硬度がやや高い地域もあります。
ミネラル成分の違いが腸に影響を及ぼし、一時的に軟便や下痢になることがあります。
さらに、生活環境のストレス(言語の壁・文化の違い・孤独感)は自律神経のバランスを乱し、腸の蠕動運動に直接影響します。
渡豪直後だけでなく、駐在生活が長くなってからストレス性の過敏性腸症候群(IBS)を発症するケースも珍しくありません。
日本の「整腸剤」はオーストラリアで買えない?
日本で「整腸剤」と言えばビオフェルミンやミヤBM、ラックビーなどがおなじみですが、これらの製品はオーストラリアの薬局では販売されていません。
オーストラリアでは「整腸剤」という分類自体が存在せず、腸内環境を整える製品は「Probiotics(プロバイオティクス)」というカテゴリーで販売されています。
Chemist WarehouseやPriceline Pharmacyの棚で「Probiotics」と書かれたコーナーを探すのが最初のステップです。
ただし、日本の処方整腸剤(ビオフェルミンR・ミヤBM・ラックビーなど)は抗生物質併用時に処方される医療用医薬品であり、オーストラリアの市販プロバイオティクスとは位置づけが異なります。
処方薬としての整腸剤が必要な場合は、日本の医師による処方が必要です。
オーストラリアの薬局で買えるプロバイオティクス

| 製品名 | 菌株・特徴 | CFU数 | 冷蔵 | 価格帯(AUD) |
|---|---|---|---|---|
| Inner Health Plus | L. acidophilus(NCFM株)+B. lactis(Bi-07)の2菌株。豪州で最も知名度が高い | 250億 | 要冷蔵 | 約45〜55 (90カプセル) |
| Blackmores Probiotics+ Daily Health | L. acidophilus、L. paracasei、B. lactisなど5菌株+プレバイオティクス配合 | 300億 | 不要 | 約40〜50 (90カプセル) |
| Swisse Ultibiotic Daily Digestive | B. lactis(HN019 / BI-04)+L. acidophilus(La-14)の3菌株。グルテン&乳製品フリー | 350億 | 不要 | 約40〜50 (90カプセル) |
| Bioglan Platinum Probiotics 100 Billion | 20種の菌株。豪州最高強度。抗生物質後の回復にも推奨 | 1,000億 | 不要 | 約45〜55 (30カプセル) |
| Nature’s Way Restore Daily | 2菌株+プレバイオティクス。マイルドで初心者向け | 100億 | 不要 | 約30〜40 (90カプセル) |
下痢・腹痛・胃腸症状に使えるオーストラリアの市販薬

| 製品名 | 有効成分 | 対応する症状 | 分類・注意点 | 価格帯(AUD) |
|---|---|---|---|---|
| Imodium | ロペラミド 2mg (日本のロペミンと同成分) |
急性の下痢 | Pharmacy Medicine(薬剤師確認要)。12歳未満不可。血便・発熱時は使用禁止 | 約10〜15 (12カプセル) |
| Gastro-Stop | ロペラミド 2mg | 急性の下痢 | Imodiumの豪州ジェネリック的存在。同じ注意事項 | 約7〜10 (12カプセル) |
| Hydralyte | 電解質・ブドウ糖 (WHO基準ORS) |
下痢・嘔吐時の脱水予防 | General Sale。スーパーでも購入可。タブレット・パウダー・アイスブロック等 | 約10〜13 (発泡タブレット20錠) |
| Gastrolyte | 電解質・ブドウ糖 | 下痢・嘔吐時の脱水予防 | General Sale。パウダーサシェタイプ | 約8〜12 (10サシェ) |
| Mylanta 2Go | アルミニウム水酸化物・マグネシウム水酸化物・シメチコン | 胃もたれ・胸やけ・ガス | General Sale。チュアブル錠で携帯に便利 | 約16 (48錠) |
| Gaviscon Dual Action | アルギン酸+制酸成分 | 胸やけ・胃酸逆流 | General Sale。胃酸の逆流をバリアで物理的にブロック | 約10〜14 (16錠) |
| Iberogast | イベリスアマラ・カモミール・ペパーミントなど6種ハーブ | IBS・腹痛・膨満感・ガス・便秘・下痢 | 臨床試験で有効性確認済。18歳未満不可。エタノール31%含有 | 約25〜30(50mL) 約40〜45(100mL) |
| De-Gas | シメチコン(Simethicone) | ガス・膨満感・お腹の張り | General Sale。日本のガスピタンに近い働き | 約8〜12 (24カプセル) |
日本の整腸剤とオーストラリアの製品を比較
「日本で飲んでいたあの薬に近いものはどれ?」という疑問に答えるため、日本の代表的な整腸剤とオーストラリアの対応製品を成分ベースで比較します。
ビオフェルミン・ミヤBMに相当する現地製品は?
日本の新ビオフェルミンS(市販薬)はビフィズス菌・フェカリス菌・アシドフィルス菌の3種乳酸菌を配合した整腸剤です。
オーストラリアで成分構成が最も近いのは、Lactobacillus acidophilusとBifidobacterium属を含むInner Health PlusやBlackmores Probiotics+ Daily Healthです。
一方、日本の処方薬ビオフェルミンRは耐性乳酸菌(抗生物質と併用可能な菌株)を含む医療用医薬品であり、オーストラリアの市販プロバイオティクスでは代替できません。
抗生物質併用時の腸内フローラ保護が必要な場合は、日本の医師による処方が必要です。
ミヤBMは宮入菌(酪酸菌:Clostridium butyricum)を含む処方薬で、こちらもオーストラリアには同等の製品がありません。
【比較表】日本 vs オーストラリアの整腸剤・胃腸薬
| 日本の製品 | 主な成分・菌株 | オーストラリアの代替製品 |
|---|---|---|
| 新ビオフェルミンS(市販薬) | ビフィズス菌・フェカリス菌・アシドフィルス菌 | Inner Health Plus / Blackmores Probiotics+ |
| ビオフェルミンR(処方薬) | 耐性乳酸菌(抗生物質併用向け) | 代替なし→御用聞きドクターで処方可能 |
| ミヤBM(処方薬) | 酪酸菌(Clostridium butyricum) | 代替なし→御用聞きドクターで処方可能 |
| 正露丸 | 木クレオソート | 同等品なし(下痢止めならImodium / Gastro-Stop) |
| ロペミン(下痢止め) | ロペラミド | Imodium / Gastro-Stop(同成分) |
| ガスター10 | ファモチジン | Somac(パントプラゾール)/ Nexium(エソメプラゾール)※薬剤師対応 |
| ガスピタン | シメチコン+消化酵素+乳酸菌 | De-Gas(シメチコン単剤) |
| OS-1(経口補水液) | 電解質・ブドウ糖 | Hydralyte / Gastrolyte(同等品) |
こんな症状は病院(GP)へ|受診の目安と注意点
市販薬で対処できる腸トラブルと、すぐに医師の診察が必要なケースの見極め方を解説します。
オーストラリアのGP制度と費用の目安も併せて紹介します。
市販薬で様子を見てOKなケース
以下のような症状であれば、まず市販のプロバイオティクスや下痢止め、経口補水液で1〜2日様子を見ても問題ないケースが多いです。
・食べ過ぎ・飲み過ぎによる一時的な下痢や軟便
・環境の変化による軽度の便秘
・ストレスや緊張からくる一時的な腹部不快感
・軽度のガス・膨満感
ただし、48時間以上改善しない場合は、市販薬での対処をやめてGPを受診することが推奨されます。
すぐにGPを受診すべき危険なサイン
以下の症状がある場合は自己判断で市販薬を飲まず、速やかにGP(一般開業医)または救急外来(Emergency Department)を受診してください。
・血便(赤い血、黒いタール状の便)
・38.5℃以上の高熱を伴う下痢
・激しい腹痛が持続する
・嘔吐が止まらず水分が取れない
・下痢が48時間以上続く
・小児(12歳未満)の嘔吐・下痢(脱水リスクが高い)
特に食中毒や感染性腸炎が疑われる場合、下痢止め(ロペラミド)は病原体の排出を遅らせるため使用してはいけません。
オーストラリアの医療制度(GPの仕組み・費用の目安)
オーストラリアでは症状に関わらず、まずGP(General Practitioner=一般開業医)を受診するのが基本です。
日本のように「胃腸科」に直接行くことはできず、GPが必要と判断した場合にのみ専門医(Gastroenterologistなど)を紹介されます。
GPの診察費用は1回約60〜100AUDで、Medicare(豪州国民保険)に加入していればBulk Billing対応のGPで自己負担ゼロになるケースもあります。
ただし、留学生のOSHC(学生保険)やワーホリの旅行保険ではカバー範囲が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
専門医や総合病院での検査・治療は高額になりやすく、保険未加入の場合は数百〜数千AUDの自己負担が発生することもあります。
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「オーストラリアでは手に入らない日本の処方薬を、海外にいても続けたい」そんな方に利用されているのが、海外在住日本人向けのオンライン診療サービス御用聞きドクターです。
日本で使っていた薬を海外でも継続できる
ビオフェルミンR・ミヤBMなどの処方整腸剤に限らず、定期処方薬の継続が必要な方にとって、海外で同じ薬が手に入らないのは大きなストレスです。
御用聞きドクターでは日本人医師がLINEを通じて診察を行い、日本の処方薬を海外のご自宅まで配送します。
現地の医療費より安く済むケースがある
オーストラリアのGP受診費(60〜100AUD)に加え、専門医の紹介や検査が必要になると費用はさらに膨らみます。
御用聞きドクターの診療費は7,000円/回(時間外10,500円)で、日本の薬価で処方されるため、現地で同等の薬を入手するより費用を抑えられるケースも多くあります。
日本人医師が日本語で対応
デリケートな腸の症状を英語で正確に伝えるのは難しいものです。
日本語で症状を詳しく説明でき、日本の医療水準に基づいた判断を受けられることは、海外生活での大きな安心感につながります。
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オーストラリアで日本語対応可能なクリニック4選
お腹の不調がひどい場合や、市販薬では改善しない場合は、日本語で受診できる現地のGPクリニックを利用するのも選択肢です。
ここではシドニー・メルボルン・パースの日本語対応クリニックを紹介します。
シドニー|日本語医療サービス タウンホールクリニック(Japanese Medical Service Town Hall Clinic)

| クリニック名 | 日本語医療サービス タウンホールクリニック Japanese Medical Service Town Hall Clinic |
|---|---|
| 住所 | Level 4, 50 York Street, Sydney NSW 2000 |
| 診療時間 | 月〜金 9:00〜18:00 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科・外科・小児科・婦人科・皮膚科・精神科など全科対応(GP) |
| ポイント | 日本人通訳常勤。海外旅行保険キャッシュレス対応。女性ドクター指定可能。心理カウンセラーも在籍。 |
| 公式サイト | https://www.townhallclinic.com.au/ |
シドニーCBDの中心部、タウンホール駅・ウィンヤード駅から徒歩5分の好立地です。
日本人通訳が常勤しており、診察から検査の手配、専門医の紹介までトータルでサポートしてもらえます。
海外旅行保険をお持ちの方はキャッシュレスで受診可能なので、お腹の不調が続く場合は気軽に相談できるクリニックです。
シドニー|ワールドシティ日本語医療・歯科センター(WorldCiti Medical / Dental)

| クリニック名 | ワールドシティ日本語医療・歯科センター WorldCiti Medical / Dental |
|---|---|
| 住所 | Level 1 & 2, 722 George Street, Haymarket NSW 2000 |
| 診療時間 | 月〜金 9:00〜18:00、土 9:00〜17:00 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 一般内科(GP)・歯科・矯正歯科・理学療法 |
| ポイント | 医科と歯科が併設された総合医療センター。女性ドクターが週6日勤務。日本人ナースと通訳在籍。海外旅行保険キャッシュレス対応。予防接種も可能。 |
| 公式サイト | https://www.worldcitimedical.com.au/ |
チャイナタウン近く、ジョージストリート沿いに位置する総合医療センターです。
1階がGP(一般診療)、2階が歯科という構成で、検査施設も併設されています。
日本人ナースと通訳がいるため、留学生からワーホリ、永住者まで幅広い層に利用されています。
お腹の不調だけでなく、総合的な健康管理を日本語で受けたい方におすすめです。
メルボルン|日本語医療センター(Nihongo Iryou Swanston Clinic)

| クリニック名 | 日本語医療センター メルボルン Nihongo Iryou Swanston Clinic |
|---|---|
| 住所 | Level 4, 250 Collins Street, Melbourne VIC 3000 |
| 診療時間 | 月〜金 8:00〜17:00 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 全科対応(GP):内科・外科・小児科・婦人科・皮膚科・精神科・心療内科など |
| ポイント | 日本人医師在籍。予約制で待ち時間が少ない。留学生・駐在員の利用が多い。海外旅行保険キャッシュレス対応。 |
| 公式サイト | https://nihongoiryocentre.com.au/ |
メルボルンCBDのCollins Street沿いにあるGPクリニックです。
日本人医師が在籍しており、一般診療から健康診断、予防接種まで幅広く対応しています。
予約制を採用しているため待ち時間が比較的短く、丁寧な対応で評価が高いクリニックです。
日本語フリーダイヤル(1800-777-313)で予約できます。
パース|日本語医療センター(International Medical Services Perth)

| クリニック名 | 日本語医療センター パース International Medical Services Perth |
|---|---|
| 住所 | Level 1, 713 Hay Street, Perth WA 6000 |
| 診療時間 | 月〜金 8:00〜17:00、土 9:00〜12:00 ※変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。 |
| 対応診療科 | 全科対応(GP):内科・外科・小児科・婦人科・皮膚科・泌尿器科・精神科など |
| ポイント | 1999年開業で20年以上の実績。日本人通訳が常勤。パース市街地ヘイストリートモール内でアクセス良好。診察外の継続サポートあり。海外旅行保険利用可能。 |
| 公式サイト | https://nihongoiryocentre.com.au/ |
パースの中心街ヘイストリートモール内にあり、1999年の開業以来20年以上にわたって在パース日本人をサポートしてきた実績あるクリニックです。
日本人通訳が常勤しており、診察だけでなく検査や薬の説明、専門医の紹介まで一貫して日本語でサポートしてもらえます。
パース在住で腸の不調が長引く場合は、こちらのGPで相談すると安心です。
まとめ|オーストラリアでの整腸剤選び 5つの判断ポイント
最後に、オーストラリアで整腸剤・胃腸薬を選ぶ際の判断ポイントを整理します。
1. まずは薬局の「Probiotics」コーナーへ
日本のビオフェルミンSに近い働きの製品は、Chemist WarehouseやPriceline Pharmacyの「Probiotics」棚にあります。
Inner Health Plus、Blackmores Probiotics+、Swisseなどが代表的な選択肢です。
2. 急性の下痢にはロペラミド系の下痢止め+経口補水液
Imodium/Gastro-Stop(ロペラミド)で下痢を抑え、Hydralyte/Gastrolyteで脱水を防ぐのが基本です。
ただし血便・高熱がある場合はロペラミドを使わず、すぐにGPを受診してください。
3. 48時間ルールを覚えておく
市販薬を使っても48時間以上改善しない場合は、感染症やその他の疾患の可能性があるため、GPの受診を検討しましょう。
4. 日本の処方整腸剤(ビオフェルミンR・ミヤBMなど)はオーストラリアでは入手不可
抗生物質と併用するタイプの処方整腸剤はオーストラリアの薬局にはありません。
御用聞きドクターなら、日本人医師の診察のもと日本の処方薬を海外へ配送してもらうことが可能です。
5. 困ったら日本語で相談できる環境を持っておく
現地の日本語対応クリニック(GP)を事前に把握しておくこと、そして御用聞きドクターのようにLINEで日本の医師に相談できる環境を確保しておくことが、海外でのお腹トラブルへの最大の備えになります。

